名言ダイエットはホントです。えっと。
「わたしって何食べても太っちゃう」とか。
「わたし、水を飲んだだけで太っちゃうのよねー」とか。
「このひと口がわたしを太らせるのよねー」とか。
よく、耳にします。
そして。そう口にする人はみな太っておられます。
これ。こう言いながら食べるから太るんですって。
体はこの言葉どおり「太らなきゃ」って思うから。
ってことはですよ。
「食べれば食べるほどやせちゃうのよねー」と言えば?
そうですよ。やせるんですよ。食べてても。
私はもともと痩せ体質ではあるので。
「食べても食べても太らないのよねー」
「太りたいのに太れないのよねー」の人。
しかしコレ、痩せたい女子に恨まれるので言いません。
言わないんですけどね。
「小食なんでしょ?」って言われると。
「いえ・・・食べるんですけど・・・結構」って。
ウソは言いたくありませんから、返答します。
するとね。相手が言ってくれるんですね。
「いいわねー。食べても太らない体質なのね!」って。
私が痩せてるのは一番私の目立つ特性らしく。
どこへ言っても、まずこの会話が繰り広げられます。
初対面じゃなくても。会う度に。
「相変わらずスリムね。食べても太らないのねー」って。
「ええ。そうなんです。おかげさまで」としか答えられん。
たぶん、そのおかげで。
私の体は「食べても太らない」を維持し続けています。
でもね。何度か。太った時期があるんですよ。
その時はね。自分でも。
「あれ。食べたら太るわ。体質変ったのかなー」って。
で。周囲も例の魔法の言葉を言ってくれなくなる。
「細いわねー。良く食べてるのにねー」とは言えないくらい、
特に細くもなくなったわけなので・・・
こうなると。
あれ?というくらい。
おかしいな。以前より食べてないのに太るなって。
そして、どんどん太って行きます。
永遠の痩せ過ぎかと思ってたのに!
それで。まさかまさかのダイエットもしたことありますよ。
でね。これが案外としつこく痩せなかったりもしました。
どうやって痩せたかとかは置いといて。
一度痩せるのに成功すると不思議なことに。
「食べても太らない私」に戻るのです。
やっぱり、思ってることが大事なんですよ。
さすがに「食べれば食べるほど痩せる」の発想はなかったんで。
痩せるまでは自力の努力が必要だったんですね。
太っちゃった時点で。
「食べても太らない伝説」が崩壊してますからね。
でも。めでたく痩せた瞬間に。
周囲も自分も「食べても太らない人」と認識するんです。
そういう習慣というかクセがついているんです。
ええ。伝説の復活です。
ここ十年。
痩せはしても太りはしません。
『太らない体質」は日々、他人様のお言葉で強化されてるんだな。
自分で、「あれ私も食べたら太るんだ」と思ってしまうと。
そこから一気に太り出す……のがそういえば過去のパターンでした。
思い込みが現実を作る力って強いですよね。
私は意図したものではないですが。
四六時中、あちこちで言われ続けてそれが真実となったのかも。
悪い方の思い込みもそうです。
「〇〇歳を超えてからめっきり老けてきた」が口癖になりかけてる!
あかん! そんなこと言ってると本当にそうなってしまう!
私ね。ただ、歳とって体が弱ったとは思わないし言ってない。
昔、恐ろしく体が弱かったんで。今の方が健康です。
そう常に口にするようになってから私なりには健康。
この本は。付箋貼りまくったほど、いい話、名言が溢れてますが。
極論すると。名言って。「良い(善い)思い込み」ですね。
それは。信じるほどに強化される。
他人に迷惑をかけない思い込みなら。
バンバン、ガンガン、コツコツ、強化していきましょう。
このネタの紹介(しかも自分バナシが大半)ではあんまりなので。
もうひとつだけ、紹介しましょう。
虎屋の黒川社長の言葉。
変えるものと
変えてはいけないものを
ハッキリさせてきたことが
虎屋が500年ちかくも続いてきた大きな要因ではないかと私は思います。
でね。変えてはいけないのは。当然、「味」だと思うでしょ。
ところが、社長はこう言う。
「味は変えてしかるべきだと考えています」人々の味覚は生活が変れば変化するから。
時代によって変えていくのだそう。
では。変えてはいけないものは?
「お客様への感謝の心です」あ。かっこいい。
ありきたりっちゃ、ありきたりだけど、かっこいい。
あ。あとね。あともうひとつ。
「雑にやるから雑用になる」って言葉が良かった。
「雑用」という名で括られる日々の雑事は。
ひとつひとつをていねいにやれば。「雑用」ではなくなる。
要する時間も。実は雑にやった時とそんなに変らない。
そうだよ。「雑用」って言葉自体が美しくないしね。
私も「雑用」はなくそう。
(2018.11.11 読了)