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『仮面の街』ウィリアム・アレグザンダー



アニメ化したら良さそうな・・・

私ね。ファンタジーって好きなつもりだったけど。
どうも。近頃、それは勘違いかもと思えてきた。

結構、評価が高いファンタジーも。
なんかピンと来ないことがすごく多くて。

本作も、期待大でした。
アーシュラ・K・ルグィンが絶賛したと聞いたので。

うーん。でもなぁ。
なんでだろう。なんか苦手だなぁ。
入って行きにくい世界観だ・・・

キャラクターの魅力も中途半端。
いや。なんか。良いんですよ、良いんですけどね。

私。ファンタジーはすごく好き嫌いあるんだな。
明確でわかりやすいストーリーが好きってことはない。
でも。モヤモヤとぼかした感じも好きではない。

ファンタジーって理屈っぽくない方がいいんでしょうが。
あまり、理屈抜きなのも、理屈屋の私には馴染めない。

なんか。釈然としないな。よくわからないな。
誰が、何をしたかったのか。
主人公がお兄ちゃんを必死で探してたことはわかるけど。

うーん。

映像にした方が、面白くなりそうな気配はあります。

(2019. 10.25 読了)
私の想像力とか、頭の柔軟性が足りないのかも。
ファンタジーとしては、秀作なんだろうとは思います。
相性の問題ですね、たぶん。
でも。なんか。どこかで見たり聞いたりした話の。
断片を寄せ集めたような雰囲気もあるんですよね・・・

『スタンフォード式 最高の睡眠』西野精治



藁にもすがる思いで読んでみた。

不眠すぎて辛かったので、何とかならないかと。
スタンフォード式って何だよ!とツッコミは入れたいが。
内容は悪くない。前回読んだ他の睡眠の本よりずっといい。

寝るための技とか、睡眠の質を良くするコツとか。
効果があるかっていうとそう単純にはいかないけれど。
とにかく、数が多いので。色々試せる。

よく寝ればいいわけじゃない、という考え方で。
寝たくても睡眠時間が取れない人も多い現代、
効率よく睡眠をとりましょう、と提唱。

この辺が「スタンフォード式」なのかもしれない。
テンポよく、わかりやすく、面白く睡眠について学べるし。
読んでいて、気が重くならない。

なるほど、そうかも。それ、試してみよう。
あ。それ、心がけてみよう。
そういう前向きな気持ちになれます。

最高の睡眠っていうのは、まぁ期待しない。
日常生活に顕著な障害を起こさない程度に寝たいのです。

書いてあることが全部、本当かとか。
そんなことで改善されるかとか。
疑えば、いくらでも疑える。

ま、でも。そうかもと思える範囲で。
試してみるのはいいと思います。
無茶なことは書いていないので。

私は本書を読んでから入浴の時間を変更。
それはどうやら、少し効果がありました。

もともと私は体温が高いので。
それが眠りに影響していることは実感として納得。
入浴後の体温が上がりすぎてる状態では寝づらいんだな。

体温が下がり始める頃に就寝できるように。
入浴する時間を逆算してみました。
私の場合、仕事で夜が遅かったり早かったりで。
まぁ、それも難しいのですが・・・

(2019. 9.4 読了)
「最高」は言い過ぎだと思うけれど。
現代人が理想のスタイルの寝方がそもそも不可な環境にあることを。
著者が理解して、それを前提に書いている点に好感を抱きます。
よくある睡眠法の本はどう逆立ちしてもできないことが書いてある。
まるでシフト勤務の人間は早死にするしかない、みたいな内容で。

『大阪人の胸のうち』益田ミリ

 知恵の森文庫
 Amazon



私は大阪人ではないかも(大阪在住だけど)。

ていうか。生まれも育ちも大阪やし。
ずーっと。何十年も大阪に住み続けてるんやけど。

この本を読んでて思うのは。

わかる、わかる、いるいる!
こういう人!

わかる、わかる、あるある!
こういうこと!

当事者というより観察者の立場なんやね。
私もそう!・・・ではなくて。
私の周りはそう・・・って感じ。

でね。
大阪って言っても、地域性あるねん。

私は北摂と言われる京都寄りの地域に住んでて。
その北摂の中の、三つの市に住んだことがあって。
今、通勤しているのは四つ目の北摂の都市。

あ。もったいぶらずに実名挙げましょうか。

豊中市
池田市
箕面市
能勢
吹田市
高槻市
茨木市
摂津市
島本町

この中のどれかやで。
ま、住所は内緒で。

うち、とある市なんかは。
京都出身者が多く存在する・・・ていうか。
通勤してきてる人のまぁまぁの割合が京都人。

全ての市に共通するのは。
転勤族が割と多いってことやと思う。

つまり。親の代は他府県の人。
私とか。私の友達の大半がそう。

言ってみれば。大阪の純度が低いっていうか。

私にとって。
大阪と言っても。堺とか岸和田は遠いねん。
京都や奈良より遠い感覚やわ。

あの辺は「本気の大阪」って感じがする。

ミリさんのこの本を読んで思うのは。
ミリさんが25歳で大阪を離れてるってこともあるやろうけど。
コテコテちゃうなァってこと。

ミリさん、北摂出身なんちゃうかしら。
まぁ。彼女のお父さんとかお母さんは、ザ・大阪感あるけど。

めっちゃ、か。
むっちゃ、か。
むちゃむちゃ、か。
むっさ、か。
もっさ、か。

彼女が自分は「めっちゃ」だというので・・・
あと、なんか雰囲気でそんなような気する。

あ。「気」の後に「が」は入りません。大阪弁的に。
「気」は「きィ」と発音します。

それはさておき。
 
うん。そうそうそう。
誤解されがちな「大阪人」の言動の真意をうまく説明してはる。

要は。
サービス精神が旺盛ってことやね。
おもろく(=面白く)あろうという意識の源は。

で。滑ってんねん。けっこう。

ボケとツッコミを日常会話でやるか言うたら。
まぁ、振られたら、乗りますけど。
これも相手と呼吸が合う合わないがあるしなー。

ツッコミ専門みたいなキャラの人はおるね。
あと、一人でボケとツッコミやる人もおる。

どっちもやらん子もおるねんけど。

大阪人は。
期待されてる「大阪人像」に。
寄せて行かな、と使命感持ってるとこ、ある。

私は。「大阪ぽくない人」の範疇に入るねんけど。
ザ・大阪のノリについていけるスキルは確実にある。

ちょっと。そういうモードのスイッチを入れんねん。
で。入ってしまうと、楽しいねん。

そーゆーとき。
自分のことはあんまり考えてへん気する。

会話も場を盛り上げる感覚でつなげていくから。
素の自分よりテンションが高いっていうか。
いやいや、ある意味、演技っていうか。
別人になってるってゆーか。

それって。案外、ええかもね。
何かしら「中和」されるねん。

正直、キツすぎるツッコミは。
それ、笑い目的なん? 本気なん?と。
怖なるときあるけど・・・

ま。大阪人は。そういう時も。
相手が引いたのを見逃さず、バーンと、肩を叩いて。
「冗談やがな」と言うんやけど。

そうは言わんと。もっとキツく攻め込んできて。
ツッコミをさらにバンバン重ねることで。
逆に「笑い」なんやと分からせるって技を使う子もおるな。

え。だから。えーと。なんやっけ。

この本の感想?
うん。大阪人を説明する時に読んでもらうとええと思う。
特に大阪人に苦手意識や恐怖心を持ってる人にええかも。

うん。あと。大阪が懐かしくなった人にも、ええんちゃう。

(2019. 読了)
「おおいもんがーちでいんじゃんほい」というのが出てくんねんけど。
「おいもんがっちでインジャンホイ」って私には聞こえたなぁ。
やっぱ、地域がちょっと違うんやろか。
年代もまぁ、ちょっと違うねんけど。
あと。関西人、と括るんもナシではないんやけど。
大阪人と京都人と神戸人と奈良人は違う。
私、京都人はすぐ見分けられる自信ある。
神戸もなんとなく・・・ていうか言葉でわかる。
服装もそれぞれ、それっぽさが割とある。
ごめん。奈良の人はあまり周囲におらんから分からん。
ただ、若い年代になってくると、差がないんかもなぁ。
そういえば「めっちゃ」もいつの間にか全国の人が使ってはるし。

『水彩画 小さな光の音楽』あべ としゆき



原画を見たいなぁ・・・

繊細で、精密で、透明感があって。
最初に受ける印象は「本物そっくりの風景画」。
写真と見紛うほど、写実的でもある。

でも。色が違う。
いや。色も実物に即したリアルな色だけれど。
画家の目を通した色だということがわかる。
描き手に表現したいものがあることが伝わってくる。

それは何なのだろう。

本書に収められた画家自身の言葉から知ることができた。
「見えない美を信じる」というタイトルの短いエッセイ。
全文引用したいくらい共感したのだけれど煎じつめるならば。

声高に語らぬ美を愛し、
そのような美を静かに守っている人々が
ふと足を止めてくれるような絵を描きたい、
それが目標だと。

その想いが体現できている絵だと思う。

どれも、どこかで見たことがあるような光景で。
懐かしいとも、平凡とも取れなくもないが。
何か特別で尊くて大切なものを思い出させてくれるような。
当たり前に感じているものの美しさを教えてくれるような。

そうだ。光があった。
そうだ。風が吹いているんだ。
そうだ。せせらぎが聞こえる。

静けさの中にすーっと。
見ているうちに吸い込まれていく感じがする。
そしてその静けさが実はとても賑やかで華やかで。
新鮮で清らかで楽しいと知らされるのだ。

澄み渡った優しさ。
とても気持ちの良い絵。
光の差し方が特に美しい。

コラムがいくつか収められています。
そのうち、とても心に響いたのが以下のもの。

(長くなりますが全文引用)

関連記事

『冬の薔薇』パトリシア・A・マキリップ

なるほど、元ネタがあったんだ!

訳者あとがきを読んで。
ものすごーく納得しました。

なんか。読んでいて。
もぞもぞとするというか。
良い意味でも悪い意味でも薄気味悪い。

ぞわぞわぞわ・・・とする得体の知れない気配。
これって。民間伝承とか民話とか昔話に共通する雰囲気。

私。ダメなんですね、これが。
語り継がれてきた系の物語が異様なほど苦手。
篭っている念のような物を感知してすごく怖い。

土を感じます。
「土着」っていう言葉がもう恐ろしいですね。
先祖代々・・・土地に根ざしているものって。

憧れとかはあるかな。
でもそれよりも畏怖だな。

感覚的なものなので。
この気持ちはどうにも説明しきれません。

得体がしれない。
辻褄が合わない。
ワケが分からない。

別に単純明快なものが好きなことはないけれど。
土の中で蠢いている感じのするものは怖い。

あ。で、この物語はですね。
スコットランドの昔話が下敷きになっているそう。
「若きタム・リン」という英米では広く知られた話。

ものっすごく荒っぽく、あらすじをまとめますと。
妖精に囚われた恋人を取り戻す王女の物語。

パトリシア・A・マキリップは。
そんな単純ではない、複雑なテーマと筋に変えてますが。
元になった物語の得体の知れなさはむしろ強まっています。

一人の人間が頭で考え出したものは持ち得ない魔力?
一番、近い言葉は「呪い」かな。
それは魅力でもあるのですよ、当然。

私はどうも、そういうものにアレルギーがあって。
避けよう、逃げようとする傾向があるのです。

神話も、なので、苦手ですね。
苦手ながらに読んでいたりしますけれど。

本作以外にも。同じ元ネタの作品はあるそうで。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『九年目の魔法』とか。
スーザン・クーパー『妖精の騎士タム・リン』とか。

・・・て。私、読んでたわ。

『九年目の魔法』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
→リンク貼ってますので、過去記事に飛びます。

3年前に読んだらしい(記憶にあまりなかった)。
「惹き込まれつつも、もやもやする。」と書いている。
それは本作も同じ。これは主題に含まれている要素ってことね。

読み比べると面白いかも知れません。
世界観の繊細で玄妙な美しさはこちらが上回るかな。

どちらも、「少女」という生き物が見事に描かれています。

(2018.12.1)
  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

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