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『沼地のある森を抜けて』梨木香歩

4101253390
新潮文庫
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主人公の久美。なんとも、冷めてます。
いや、情感はある・・・意外と繊細なんだけど。
なんだろ、この、パキポキ感?サバサバよりも骨っぽい。

なんて表現していいか、掴めずにいるのだけど。
ただ、この女性の思考の温度が私に近いなぁ・・・。

これって、女としては欠点だろうな。
なんだか、激しく親近感。同病相哀れむ・・・の域だ。

うめく「ぬか床」。先祖伝来のそれが呼ぶ、怪奇現象。
突飛過ぎるのに、すっと入って行ける世界観はいつも通りながら。

著者が「渾身の思いで描いた」「出しきった」という本作。
実は・・・それゆえに、物語が破綻してしまっていて・・・。
メッセージを込め過ぎて、ストーリーが迷走気味。

壮大なんだけど。それが、正直。キツイ言い方すると。
できそこないSFもどきファンタジー、になっちゃってて。

魅力的なモチーフや登場人物が散らばってるので。
内容を分けて、物語を二つ書いたほうが良かった・・・?

なんだか。油性のドレッシングみたいなの。
ふり混ぜたら、一瞬はひとつになるけど、すぐ二層に分離しちゃう。

あ~。出だしが凄く良かっただけに残念。

(2011.6.10)
謎めいた箱庭をこっそりと、覗き見るような・・・。
そういう物語の方が、著者の良さが発揮される気がします。


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時々、写真や雑記も。

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  • 『沼地のある森を抜けて』梨木香歩
  • 2011年06月29日 (水)

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