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寝ても覚めても本の虫  児玉 清

2011.07.08 児玉 清   comments 8
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新潮文庫
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ダンディでしたよねぇ、児玉さん。その上、読書好きで。
D・フランシスの解説などで、よくお会いしましたっけ。

彼が好んだ、海外エンターテイメント小説、私も大好き。
N・デミル、J・グリシャム、K・フォレット、J・ディーバー、T・ハリス、
M・H・クラーク、T・クランシー・・・。

児玉さんが取り上げられる本を私、ほぼ読んでいる!

ミステリの中でも冒険要素が強いというか、娯楽性が強いというか。
その為、文学至上主義の人は敬遠する系統だと思いますが。

読者に「面白さ」を提供することに、とことん貪欲で、
もはや見事な職人芸のような作風が、私は好きだなぁ。徹底してるもの!

ただ、児玉さんが私と大きく違うのは。
翻訳を待ち切れずに、原書で読んでいらした・・・という点。
私も昔チャレンジしましたけど、すぐ諦めちゃいました。

以下、個人的な思い出話。しかも無駄に長い・・・。
児玉さんと言えば、週間ブックレビューの司会ぶりも懐かしい。
一昨年の年末、年末特別番組の公開録画が兵庫県芦屋市で行われ。
応募したら当たったので、参加しました。

司会者4人が勢ぞろいで。
児玉清さんと、藤沢周さんと、中江有里さんと、梯久美子さん。
ゲストも渡辺淳一氏、磯崎憲一郎氏、勝間和代氏、湊かなえ氏の4名。

皆さんオーラがありましたが、やはり印象が強かったのが児玉氏。
場をまとめる役を自然に買って出てらっしゃるのがわかりました。
背が高いのは知っていたけど、ほんと立ち姿が良くて見栄えがする!
声がいいですしねぇ。聞き惚れます・・・素敵でした。

あと、余談ですが中江有里さんの肌の美しさに目を奪われました。
これを言ったら申し訳ないですが、私、勝間和代さん以外の人は、
その場で全員のファンになりました・・・(→単純過ぎ)

勝間女史、生で見るといっそう迫力があって・・・怖かった!
児玉さんでさえ、たじろく場面があった気がします。
彼女の周りだけ、空気が違うっていうか・・・。

けれど、今の時代に需要がある人だなとは感じました。
お話の内容には、なるほどと思う面はありましたよ・・・
ただ、誰もが彼女の提言通り行動したら、しんどい世の中になりそう。

一方、渡辺淳一氏は、全然いいイメージなかったのに。
お話を聞いてたら、あれ、なんか私、この人好きかも、と。
のらりくらりしながら、ツボを得た発言。妙に、魅力のある人でした。
なんだか、洒落っ気があるのですよねぇ。洒脱っていうのかな。

あ、脱線もいい加減にして。児玉さんの話に戻ります。

本書で、海外小説にのめり込むきっかけがツヴァイクだったと語っておられ。
私、大興奮しました・・・え~!そうなの?ツヴァイク?

ツヴァイクって、オーストリアの作家で・・・マイナーですよね。
でも私、何故だかとても、好きなのです。不思議な魅力があります。
ちょっと風変わりなものがお好きな人には、全力でおススメ。
なんか思いがけないところでツヴァイクの名を見てテンションUP!

と、児玉清さんの追悼のつもりで読んだのに、気持ちがウキウキ。
土曜映画劇場の裏話も(淀川長治さんが絡む)、印象深かった。

最後になって、ああ、もうお姿を拝見できないのだなぁと淋しくなりました。
俳優としての児玉さんを好きというより、読書フリークの同志みたいな・・・
一方的な親しみをずっと持っていたのだと思います。

(2011.6.29)
児玉さん、天国でもきっと読書されてますよね?
思う存分、好きな本を読んで下さいね!


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アハハハハハ。

ごめんなさい。つい。勝間和代さん以外、その場で全員のファンになりました・・・ってくだりで、飲んでた焼酎(イモ)吹き出しましたよ!

こんな席で、不謹慎に笑っちゃったけど、児玉さんなら絶対、怒りませんよね。

ぼくは児玉さんに対して特別な思い入れはないのですが、品のある人だなというのと、この人絶対に人から嫌われないだろうなというのとで、同じ男としては、こうありたいと思う人物像の1人でした。(キャラでいえば、ぼくは対極の場にいますが)

彩月さんは、児玉さん大好きなんですね。

きっと天国で本読んでますよ。時間ができたから、切り絵もやってるかも。

では、また。
2011.07.11 21:54 | URL | 道下 森 #- [edit]
良かった!笑ってもらえて!

すごく正直な気持ちなんですけど、書いていいかちょっと悩みました。

藤沢周さんも、ほんとに本が好きな人なんですね。
本への愛情が語り口に溢れてて、好感を持ちました。

梯久美子さんはノンフィクション作家でらして、作品未読。
でも知的なキリリとした顔立ちと話しぶり、品があって素敵で。

中江有里さんは、可愛くて、ふんわりしてた。

湊かなえ氏は、主婦なのにキャラが炸裂してた。

磯崎憲一郎氏はサラリーマンなのに、格好良かった。

渡辺淳一氏は、本人が「作品」みたいな人だった!
なんていうか、見応えのある人だった!華がある人。

勝間和代さんには、その場の誰もが、タジタジで。
でも、児玉さんは品位を保ちつつ、応戦してたのですよ!

基本、本が好きな人は、私、好きになれるのかもしれません。
勝間さんだって読書してると思うけど・・・
彼女の場合、好きだからというより、「戦略」としての読書、
なんじゃないのかなぁ・・・って気がするのです。

児玉さん。品があるし、とても優しいけど、シニカルな面も、
時々、チラっとのぞくのですよ・・・ごくごく微かに。
そこがいい味出してました。好き嫌いハッキリしてましたし。

そうですよねぇ。敬われつつ、愛される人柄。憧れますね。

2011.07.11 23:07 | URL | 彩月氷香 #b98C2Btc [edit]
児玉清さん、本当に素敵ですね。

本がお好きなのは知ってましたが、こんなにも愛読家でいらしたとは。
品があってユーモアがあって、本への愛情が溢れ出ていて、
何て素敵な本なんだろうって、ため息をつきました(またか!)。

紹介されている本は、私自身はほとんど読んだことのないものばかりで、
あまり興味のある分野ではなかったのですが。
(P.コーンウェルも2冊程度でやめてしまったし・・・)
児玉さんのワクワクウキウキドキドキが伝染して、
実際にその本を読み始めたかのように、私まで
ワクワクウキウキドキドキしてしまいました。
さては私の食わず嫌いだったかと、頭を叩きたくなった次第です。
いずれこの本を入手して、紹介されている本をぽつぽつ読んでいきたいなぁ。

彩月さんはほとんど読んでらっしゃるんですね。
すごいなぁ。
これぞと言う本があれば、こちらでもまたいつか紹介してくださいませ!
気長に待ってますので。
あ、勝手な読者の戯言だと思って、
プレッシャーには感じないで下さいね~。


2011.08.05 22:31 | URL | 一鑑 #- [edit]
素敵な本を読むと、ため息出ますよね(笑)

P・コーンウェルは私は5冊くらいでやめました。ははは。
どうもスカーペッタに感情移入できなくて(汗)
児玉さんがオススメしてた本が、パッと浮かんできませんが、
彼が大好きで、あとがきも書いてらしたD・フランシスは如何でしょう?

多作な作家さんで、全部が傑作とは言えないので。
「大穴」を機会があれば読んでみてください。
主人公が、すごく格好いいです!何ていうか、実に英国的。
これがお好きだったら、またフランシスのお勧め本をお教えします。

あとは、ジェフリー・ディーヴァーかな。こちらは実に米国的(笑)
「ボーン・コレクター」が鉄板だと思いますが。
シリーズもので、その後、当たりハズレもあるので。
あ、あと割と残虐なシーンがありますので苦手ならご注意。
(私は主人公が好きなので読み続けてますが・・・)

シリーズ外なら、「青い虚空」か「悪魔の涙」がよろしいかと。
この2冊は、エンターテイメント小説の鑑のような作品です。
その他の作家の方々は、いっそうスパイ色、戦闘色が強いので、
好みが分かれると思います・・・。私は好きですが。

J・グリシャムは読みやすいと思うのですが、私自身が、
たまたまあまり読んでいないんですね。
ほら、彼の作品はやたらと映画化されるので。
先に映画を観ちゃったりしたので・・・(「ペリカン白書」「依頼人」)

ぼんやりと「面白い本教えて」と言われると困っちゃうのですが。
分野かテーマを限定して下されば、いくらでも相談に乗ります!
プレッシャーじゃないですよ~。楽しいです♪

一鑑さまが読書を楽しむお手伝いができて、幸せです。
紹介した本を、たくさん読んでくださってありがとう!
2011.08.06 10:59 | URL | 彩月氷香 #b98C2Btc [edit]
お久しぶりです~。
彩月さんお勧めの「大穴」、やっと読みました。
ご紹介ありがとうございました。
久々の翻訳物で、しかもあまり読み付けていない分野だったので、
実は結構苦労しました。
なかなかまとまった時間が取れなくて、
本の世界に入りかけては中断しの繰り返しで。
でも、後半はやめられなくなって一気に読みました。

主人公のハレー、ちょっとかっこ良すぎるんじゃない?
って突っ込みたくなるくらいとってもかっこ良かったです。
冷静で頭が良くて、真面目で優しくて勇気があって。
それじゃただのスーパーマンですけど、
弱くて強いところがハレーの魅力を増してるように思います。
どちらかというと、事件や推理ではなくて、人物描写で読ませる小説ですね。
顔に傷がある女性との交流あたりが、とても印象深いです。
あの女性の今後の人生が気になるところです。

ただ、一つだけ気になるところが。
惜しむらくは訳がもう一つでした。私としては。
ここ何年か翻訳物の小説をほとんど読んでいなかったからか、
少し読みにくかったです。
やはり日本人の作家の文章と、翻訳の文章って全然違いますものね。
ところどころ日本語的に「ん?」という箇所があったり、
会話がどっちがどっちか分からなくなったり。
でも、波に乗ってしまえばあまり気にならなくなったので、
今回は、私の細切れ読みと、
翻訳の文章を読む脳に転換してなかったのが主な原因かなぁ。

それでも小説自体はとても面白かったです。
ドイルやクリスティ、ゴダードに相通ずる雰囲気も好きです。
今回「大穴」を読んで、英国小説は意外に好きだと気づきました。
英国小説を読むと、一枚薄いベールがあるような、
少し離れたところから映画を見るような、よくそんな印象を受けます。
ん?私だけかしら?
もちろん読者にぐいぐい迫ってくる小説や、
本の世界に入り込んでしまう小説も面白いし好きですけど、
薄いベールを感じる小説が持つ雰囲気も好きなんです。

フランシスのお勧めの本、また是非紹介してください。
のんびり読んでいきたいと思います。
よろしくお願いします。ぺこり。
2011.09.07 23:25 | URL | 一鑑 #- [edit]
まぁ~。お読み下さったのですね。ありがとうございます。

「訳がもう一つ」という一鑑さまの感想は、おそらく間違ってません。
何しろ古い訳ですし、菊池さんの訳はクセがあると思います。
そこのとこに、ファンがついてたりするのですけれども。

そうそう、私、翻訳に関しては「甘い」のですね。
小さい頃から翻訳本に馴染んでいるので、いわゆる翻訳調が、
むしろ心地よく思えるというくらい・・・だったりします。

現代の翻訳のほうがこなれているのですが。
ひと昔前の、少しぎこちなさがある訳が好きだったりするので、
もはやこれは、ちょっと病気です(笑)

そういう意味では、「慣れ」の問題でもありますが。
下手に慣れてしまうと、自分の日本語もおかしくなるかも(汗)。

以前も、私がお知り合いに勧めた本に関して、
「翻訳がちょっと・・・」という声を耳にしました。
が、私は、全然、翻訳にはひっかからなかったのですよ。
翻訳慣れして、麻痺してる部分があるかもしれませんねぇ。

ドイルやクリスティ、ゴダード、いいですね!
私も英国小説は大好きです。
一鑑さまのコメントで実感しましたが。
私、人物描写で読ませる小説が好きなんだなぁ。

「一枚薄いベールがあるような、少し離れたところから映画を見るような、
そんな印象」というのは、素敵な表現ですね。よくわかります!
控え目というのか、むき出しではない、その分じわじわ沁みてくる味ですね。

ハレーのカッコよさに共感して頂けたようなので。
お勧めは、続編の「利腕」ですね。
これはフランシスの競馬シリーズの中でも傑作のひとつ。

ハレーもの以外は、単発なので、どれでもお好きなのを。
ハズレはほぼ、ありません。が。一応、中でも出来が良いと言われるのは。
『本命』、『度胸』、『興奮』、『飛越』、『証拠』あたりでしょうか。

私が、ハレーもの以外で大好きなのが一冊あるのですが。
どれだか、残念ながら思い出せません。この中にあると思います。
(うーん、『証拠』か『興奮』かなぁ・・・)

続けて読むと飽きるかもなので、たまに楽しみに読むのがいいですよ。
年に一冊くらい、ぼちぼちと(笑)
私もすごく読み返したくなってきました・・・。
2011.09.08 10:02 | URL | 彩月氷香 #b98C2Btc [edit]
あはは、私も勝間和代のとこで吹き出しました(笑)私も苦手なんですよ、自己顕示欲の強いあの手の輩は。田嶋陽子、香山リカとか。ほかにもいるでしょうが思いつきません。

氷香さんが児玉清ファンと知り、嬉しくなりました。これも読みましたが、自伝『負けるのは美しく』もいいですよ~。児玉さんは読書家なので文章もうまいんですよね。
ブリーフ一枚で東宝のオーディションに臨んだ話など笑えます。姿勢の悪さを指摘されて
「O脚とは忘れ去ることなり」
と答えたり。もうケッサクです。

フランシスの『大穴』、近いうちに読みたいと思います‼(*^o^*)
2012.09.22 06:05 | URL | トトラ(本の虫) #- [edit]
男性は特に苦手かもしれませんね。
私、田嶋陽子さんだけは、むしろ可愛く思えますけど(笑)
ビミョウにピントがズレちゃってるところが愛嬌だな、と。

『負けるのは美しく』、読みました〜。あれは良かったです。
感想はこちら→http://raffiner.blog70.fc2.com/blog-entry-1575.html
あまり、大したことは書いてないですけど・・・

フランシスの『大穴』、ぜひぜひ。大好きな本です。
2012.09.22 19:39 | URL | 彩月氷香 #b98C2Btc [edit]


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  • 寝ても覚めても本の虫  児玉 清
  • 2011年07月08日 (金)

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