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60歳からのシンプル満足生活  三津田富左子

2011.09.21 暮らし   comments 0
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三笠書房
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著者は94歳。おっと。これは。巷のシンプル本とは、一味違う。

先祖を辿れば前田利家。
自ら「武士の質実剛健の気概を受け継いだのか気丈」という彼女。
かなりスカっとした、ご性格。

以下、印象的な言葉をランダムに抜き書きしてみた。

楽しいことを見落としてはいけない。
楽しみがよぎったら、素早くキャッチすること。

できるだけ潔く、キッパリ割り切ることは人生の知恵。

人間関係が苦手なら、わずらわしい人付き合いなど、
可能なかぎり捨ててしまえばいい。

わたしはこの年になるまで、恋愛感情をもったことは一度もない。
しかし、別に必要でなかったのである。それだけの話だ。

最後の、おかしいでしょう?あっけらかんとして。
あ、そうか。無理に恋愛しなくてもいいんだ!と急に思ったりして。

いや、羨ましくなってくるような、気持ちのいい人柄。
「お嬢さん」のいいところが、歳をとっても残っている。

私とは、そもそも、資質が違い過ぎて、参考にもならなかったりする。
しかし、可愛い人だな。楽しい、ご婦人だな。

まだ早い?と思いつつ、自らの老後感などに思いを馳せる私に。
ガッツーンと。鋭い球が飛んできた。

自分の日記や手紙なども、整理するつもりはない。
わたしが死んだあとに人が読んでも、
わたしはすでにこの世にいないわけだから、別にかまわない。
あまり難しく考えると、生きていくのが面倒になるだけだ。

さて、いよいよ病気となって入院が必要となったら、
自分ですすんで入院するつもりである。
長年住み慣れた我が家で死を迎えたい、などどいう未練はない。

最期は娘に看取ってもらいたいという感傷もない。
娘に言いたいことは、いつもその場で言っている。
したがって、とくに言い残すこともないだろう。

このように、すべてを割り切ってしまえば、
自分の人生について何の屈託もない。
自分の中に、自然に生きていく力がある間は生きるだろうし、
生きていく力が衰えていけば、やがて消えていくのだと思う。それでいい。

どうです?凄いでしょう。これは真似られるものではない。
それに、真似たら私の性格を曲げることになりそうだ。

三津田さんは、肺炎を患った娘に、こんな手紙を書いちゃう人である。

お加減いかが?
世界中の人が皆死んでも、あなた一人生きていればいいと、
勝手に考えているわたしですから、早く元気になってください。

今年中にわたしの本も出ます。
すべてあなたのお陰と思ってますから、自重してください。
わたしは、できるだけ体を動かすことにして、掃除など、
きっちりしようと心がけていますよ。

お見舞いまでに。               富左子

もう、なんとまぁ、である。ちょっと笑いだしたくなってくる。あっぱれ!

私はきっとこういう老女にはならないし、なれないし。
でも、もっと伸び伸びと歳を取ろうと思えてきて元気が出ました。

(2011.9.1)
割り切れないのが人生で、
その割り切れなさの中に生まれいづるものをどのように昇華していくか、
ということを美学と考える私とは、180度、考え方の違う人ですね。

でも好きですね、こういう人。中途半端じゃないところがいい。
くよくよ、めそもそせずに、しゃきっ!としてて清々しい。

ご自分を「わがまま」と言い切っていて。
そんなことありませんよ、とは決して言えないのですが。
こういった我儘は、むしろ周囲にもありがたい気がします。

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  • 2011年09月21日 (水)

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