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『白の闇』  ジョゼ・サラマーゴ

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ある朝、目が覚めたら自分が虫になっていた。
あるいは・・・、妻が狐になっていた。

という、有名な文芸作品と同じく。
本書も、主人公があり得ない不条理な事態に襲われます。

何が起こるのかは、知らずに読んで頂きたいので伏せます。
でも・・・ほんの小さな思いつきなのですよね。

もし・・・だったら?という、架空の突発的事故。

そこから紡がれた物語の展開に夢中になります。
これは、「生き地獄」と呼ぶべき世界なのですが。
どうしてなんでしょう。にもかかわらず、「品位」が感じられる。

「人間性」を保ち続けることの意味について、考えさせられます。
「人間性」を保ち続ける意思を捨てずに、生きられるかどうかということも。

そもそも、「人間らしさ」とは何なのかということも。

忘れ難い余韻の残る作品です。

(2011.11.5)
日本では、あまり著名でないと思いますが。
著者はノーベル賞作家なのですね。私はかなり、好きな作風。
ポルトガルの方で、作家になったのが60を過ぎてからなんだそう。
それで、ノーベル賞・・・凄いですね。そういうこともあるんだ。
今年読んだ本のベスト10に間違いなく入る傑作。


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  • 『白の闇』  ジョゼ・サラマーゴ
  • 2011年12月04日 (日)

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