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特別料理   スタンリイ・エリン

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早川書房
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大どんでん返し!というのではない。
それだけに細部の上手さが光る、後味の悪い奇妙な短篇集。

じわじわっと来る。怖さ?気味悪さ?哀れさ?

決して。幸せな結末ではない。
だけど。そこが、腑に落ちる。妙に納得できる。

だからだろうか。不安でなく、安らぎすら感じる。
そう思う自分が、病んでいるのだろうか?

いや。たぶん。現代は、そういう人も多いはず。

上手いのは。「やり過ぎていない」こと。
そこが、現代風の「ジェットコースター式スリル」に慣れてしまった人には、
もしかしたら、物足りない・・・ということもあるかもしれない。

でも。
想像がつく結末に向かいながら、読者を楽しませることのできる力量は。
文章力も構成力も、地味ながらに磨き抜かれているからだろう。

「クリスマス・イヴの凶事」という短篇が収められているので、
クリスマス向きの本の一冊にあげていますが・・・
かなり、このチョイスはブラックだとは思います。

ハッピーエンドだと、空々しく感じてしまうアナタに、お勧めの一冊。

(2011.12.25)
表紙をよくよく見ると。「異色作家短篇集11」と書かれていて。
ほほ~ぅ。これは「異色作家短篇集シリーズ」のうちの1冊なのですね。
いやはや、どんなラインナップなんでしょう? ワクワクします。

さっそく、検索してみますと。
ロアルド・ダール、フレドリック・ブラウン、シオドア・スタージョン、
リチャード・マシスン、チャールズ・ボーモント、マルセル・エイメ・・・
といった顔ぶれ。これは期待できますね。きっと、また読みます。

ちなみに、私は最後に収められた「決断の時」が一番、好き。
ちょっと思うのは、原文で読んだ方がきっと素敵な小説なんだろうな・・・と。
(翻訳者さん、生意気なことを言ってごめんなさい)

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時々、写真や雑記も。

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  • 特別料理   スタンリイ・エリン
  • 2011年12月27日 (火)

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