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掌の小説  川端康成

Posted by 彩月氷香 on 05.2012 川端康成   4 comments   0 trackback
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新潮文庫
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毎日、ちびりちびりと読みました。

昔から何でも一気に読みきる性分な私も。
この本は、少しずつ齧るように味わいたくて・・・

どこへ辿りつくでもない、儚くも、くっきりとした夢の足跡。
怖さも哀しさも苦さも醜さも、不思議と透きとおっている。

静かに眠るように氷った、小さな街を掌に載せて眺めるような。
しかし、耳を近付けると、魂を凍らせるような嵐の音がする。
目を凝らすと、背後の森の闇に吸い込まれそうになる。

時々、可愛い小鳥が飛んで、ふっと気持ちが和みます。

光さえ細く銀の糸のように煌めく、凝縮された蒼い世界。
精緻に紡がれた言葉が、あまりにも贅沢で溜息が零れます。

(2012.1.30)
短い小説が百篇以上、収められています。
川端康成の才能に圧倒されるような、言葉の芸術の宝庫。
あくまでも繊細で緻密で、しかし生々しい、描写。
体温や吐息を濃厚に伝えながら、決して濁らない世界観。

私は川端康成の、あまりいい読者ではなくて。
好きな作品と言ったら「山の音」一作きりなのです。
(あの作品は、ほんとうに素晴らしいと思います)
しかし。改めて他の作品も読みなおしてみたくなりますね・・・

川端康成という、崇高なまでに美を追求した文学者に、
新たに出会い直したい気持ちを呼び起こしてくれた一冊。


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2012.02.05 22:07 | | # [edit]
今回も笑えるネーミング、ありがとうございます(笑)
思うに川端康成を読んだ時、若過ぎたのだろうと・・・
中学生にわかるのは・・・チョット無理ですよねぇ。
(「山の音」は大人になってから読んだので)
たぶん、今読めば違うような気がします。

危惧しているコトに関しては、ひとこと。「ご炯眼!」
2012.02.06 08:10 | URL | 彩月氷香 #b98C2Btc [edit]
ごぶさたでーす。
ショートショートに凝っていた若き頃、この本も読みましたよー。
中味はすっかり忘れてしまいましたが。。。。

私も、これは、ゆっくりゆっくりと読んでゆきましたよ、じっくり味わえるようにね。

いつもながら彩月さんの繊細で美しい文章、好きですよ。
うっとりと文章を眺めてしまいました(ホント)
どの文でも帯にできそう!

何となく感覚として残っているのは、文章の美しさでしょうか。
川端康成もずーーーーっと読んでないなあ。川端作品だけでなく、ちょっと昔の日本文学からもすっかりご無沙汰しております。

日本語の美しさを知るためには再読しようかな。
でも、読みたい本が満載、仕事が満載、テニスが満載、子育てが満載、、、、時間がないよーーーー
2012.02.06 18:44 | URL | 速読おやじ #JyN/eAqk [edit]
確かに。これはショートショートですよね!

日本文学って、気軽にすっと読めるものではないですが。
たまに読むと、しみじみと自分も日本人だなぁと・・・
当たり前のことを想ったりして。

速読おやじ様の優しいお褒めの言葉に癒されました。
忙しくはないんですけどねぇ。なんか疲れているのですよ。

忙しさを積極的に楽しんでらっしゃる様子。ちょっと羨ましい。
でも、きっと速読おやじ様は頑張り屋さんだと思いますので。
たまには、ぼーっとしたりして、心と体を休めてくださいね。

趣味も気合いを入れ過ぎると義務になっちゃいますから。
(それ、私自身のことでもありますが^_^;)
2012.02.07 09:38 | URL | 彩月氷香 #b98C2Btc [edit]


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  • 2012年02月05日 (日)

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