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カント入門  石川文康

Posted by 彩月氷香 on 02.2012 哲学   4 comments   0 trackback
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ちくま新書
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わかりやすい、という評判でしたが。
私には充分、難しくて。実は途中で投げました。

いや。のんびり読んでいたら、図書館の返却期限が来てしまい。
延長したんだけど、また期限が切れて。泣く泣く返却。

それでも。日をおいて、もう一度借りました。
読みかけの続きを読んでも、わからなさそうだったので。
もう一回、最初から・・・

そしたら。二度目なせいか、頭に前よりスルスル入ってきた。

あ。そっか。やっぱり、復習っていうか。繰り返しっていうか。
ともかく・・・根気だな、必要なのは。

よくわかった、とか言うとホラになりますけど。
初めて、カントのしっぽの先くらいは掴めた気がした。

もっとわかりやすく要約された「カント」にも出会うことはありますけど。
それを読んでも「カントを理解した」とは到底思えないんですよね。

うん。わかりやすく書くと、「カントじゃなくなる」。
解きほぐし過ぎると哲学は哲学でなくなる。特にカントの場合。

なんでこんな七面倒な言葉遣い、用語の羅列なんだよ~と思ってたけど。
その必然性が、やっとわかった・・・気がする。
いや、もう。「気がする」という以上の感想は私の頭からは出てこない(涙)

入門書ですら、理解できないくらい難しい哲学を理解することが。
私の人生にとって、何か意味あるの?と思わず考えさせられた。

頑張っていつか、カントを理解できたとして。
カントについて熱く語るというシチュエーションも発生しない気がするし。
「私はカントがわかるんです」みたいな自己満足だけ?

カントを引用するような高級な文章にも、そうそうお目にかからないし。
わからないからって、何も困らないじゃないか・・・

知識人たるものカントは基本、みたいな風潮・・・あるかなぁ?
私、そもそも知識人じゃないし。まかり間違って理解できる日が来たとして。
それ以降、カントを例にあげたりとかしても、顰蹙買うだけじゃない?

いや。哲学を齧る読書人は、誰もが「カントをわかりたい」と思ってるハズ。
なんだろうなぁ。理解して何か得るものがあるのかわからないけど。
ただ、知りたいのかなぁ・・・知りたいんだよなぁ・・・

今回、カントに限っては、著作に直接ぶつかっても無理だと実感しました。
参考書を読むより、わからなくても本作を読むべし、という主義なのですが。

それには、カント独特の用語の含意を掴まなくちゃいけなくて。
残念ながら、解説なしに自力でやれるような脳作業ではありません。
周辺から、じわじわ攻めるしかないよねぇ・・・。

いや。しかし。これは名著ですよ。
一生かかっても、カントを理解できるようになろう、と改めて決意できたし。
ゆっくり読めば基本用語の意味が見えてきて、見通しが明るくなってきます。

・・・たぶん。

(2012.1.31)
ツイッターで、この本について呟いたら。こんな返信を頂いた。
『カント入門』初めて読んだのが約16年前でした。この本をきっかけに、カントの原書に必死に取り組みました。カントはもちろん、石川先生の誠実な人柄も伝わってくる高度な入門書だと思います。『カントはこう考えた』という本も解りやすかったです。
嬉しかったですね・・・。なんか心強く感じて。


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氷香さん、こんにちは。
カント入門、僕も以前読みました。
大学の授業をまともに聞いてなかったので、試験前に独学でどうにかしようと(笑)。
結果、分かったようなわからなかったような、そんな印象的で、試験はどうにかなりましたが、やっぱりこの本、ちょっと難易度高いんじゃないかとその時は感じました。
同じシリーズでいえば、「ハイデガー入門」のほうがしっくりきましたが、単純にカントへの理解が低かったのかもな、と記事を読んで思い出しました(笑)
2012.04.03 17:39 | URL | #JyN/eAqk [edit]
慧さまにも、難しかったんですか!
それを聞くと、俄然、元気が出ます(すみません)。

ええ。一度目に読んだ時は、もう少しわかりやすく書けるだろ~と。
内心、イラッとしたんですが。二度目はその難解さに必然性を感じました。
うーん。でも。3回くらいは読まないと理解できない気がする(汗)

ハイデガーも難しいはずなんですが。カントよりは不思議と理解できる、
ような気がするんです・・・(たぶん、気のせいでしょうが)

ハイデガーはまず、何といってもスタイリッシュですしね。
カントの実直さ・・・と言えば聞こえは良いけど、カチンコチンさに馴染み辛いです。
2012.04.03 18:49 | URL | 彩月氷香 #b98C2Btc [edit]
カントですかぁ~。
ニーチェの辛辣な言葉が聞こえてきそうです。

確かに読むのが、キツイです。
天野貞祐訳「純粋理性批判」が1巻でとまっています。
もう5年くらい経過しています。読まないと4巻まで・・・・・・

思想は興味深いですが、
ハイデガーは風見鶏のイメージがあります。

2012.04.03 23:29 | URL | kappamama #JyN/eAqk [edit]
ニーチェ先生は、カントがお嫌いでしたね(笑)
私も「純粋理性批判」は何度チャレンジしてもストップ。
生きているうちには読めるだろうと思っています。

ハイデガーは風見鶏、は言い得て妙ですねぇ。
高いところで派手に首を振ってるけど・・・着地点がない。
(と言い切っていいほど、ちゃんと理解してませんが)
2012.04.04 09:57 | URL | 彩月氷香 #- [edit]


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  • 2012年04月02日 (月)

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