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つぶやき集 2012年2月(1)

Posted by 彩月氷香 on 13.2012 つぶやき集   1 comments   0 trackback
穴に落ちることはよく、ある。今も。地面から離れている感覚。落ちた?違う。この小さな違和感・・・世界から、ほんの少し隔てられている感触は、どう言い表したらいいだろう。重みは感じない。壁も感じない。風も感じない。薄い透明の殻を被って、地上から数ミリだけ浮かんでる?幻の香りに包まれて。

ギレリスの弾く「テンペスト」を聴きながら。おかしな例えかもしれないけれど、しんしんと降り積もる雪を思い浮かべる。粒立った、凛とした音色・・・。闇夜に浮かび上がる純白。硬質で透明で。けれども、ひたむきで。怖いほどに研ぎ澄まされている。そして、ふっと溶けるような優しさ。

静けさ。冷たい空気のなかに溶けていく、心の騒音の欠片。消えてしまった雑音を、ほんの少し懐かしく思うくらい、この静寂に心細さを覚える。あえて呼び起こすこともあるまい、と。無に支配された宙を凝視する。その目は、やはり何かを探している・・・漂白された心より、汚れのある心が親しいのだ。

何かが消えかけているのか。それとも生まれかけているのか。不在のものの姿を凝視する心は、どこか祈りに似ている。届きそうには思えなくて。届ける相手もわからない。願っているものが何なのかも。自分が切実に埋めたい空白を抱えている、ただそれしか。せめて知りたいと思う。救われなくても。

ストレスとか、疲労が溜まっているわけじゃない。自己不信の方がまだ近いけれど。それほど痛々しい感じでもない。哀しいというよりは、悔しい。苛立っても良さそうだけど、波はなく水面は停止している。季節は変えられないから。待つしかない・・・そんな感じ?でも今の季節もちゃんと味わいたい。

憂鬱が胸につかえて、どっしり重たいので。吹き飛ばしたくて全速力で走った。パタパタパタ・・・と、まるでアニメみたいな足音がして。ちょっと楽しくなった。自販機の前に立ち、ポンと勢いよくボタンを押して。缶コーヒーが落ちるガシャーンっていう音に。驚いたように重い石が砕けた。

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2012.02.14 13:29 | | # [edit]


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