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『やみくも』鴻巣友季子

4480816593
筑摩書房
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近頃では珍しいことに、書評を頼らず、何となく良さそう、と選んだ本。
著者は翻訳家。副題も、「翻訳家、穴に落ちる」とある。気軽なエッセイ。

装丁と挿絵がまず、気に入った。
文章も内容も、いい感じ。
読みながら、挟んだ付箋は15枚以上。
どうやら、また読みたい本を増やしてくれたようだ。
(ありがたいやら、ありがたくないやら・・・)

ちなみに、いつか読む本リストにプラスされたのは、
久世光彦「美の死」、ヴァージニア・ウルフ「壁のしみ」、
アンドレアス・スタイコス「彼女はいつもおなかをすかせている」、
深澤直人「デザインの輪郭」、エイモス・チュツオーラ「やし酒飲み」
アルベルト・モラヴィア「軽蔑」


さばさばってこともなく、しっとりでもなく、
肌触りの良い文章。センスがいい。

翻訳家になりたかった頃を思い出しながら読んだ。
そういえば翻訳家のエッセイは当たりが多い。
著者が嘆く微妙にズレた翻訳の気持ち悪さはよくわかる。
翻訳で台無しになった本を読み、幾度泣きたくなったことか。

世界十数ヶ国から村上春樹の翻訳者が一堂に会すシンポジウムの様子など
非常に興味深い話題もあり・・・

さらに、いいエッセイの条件ともいえる美味しそうな料理の描写。
いいなぁ、こんなエッセイを書きたいな。
いえ、別にエッセイストを目指してるわけでは無いですけど。

(2009.6.10)


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時々、写真や雑記も。

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  • 『やみくも』鴻巣友季子
  • 2010年04月07日 (水)

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