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最初の刑事  ケイト・サマースケイル

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早川書房
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「ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件」と副題にあります。
ミステリ小説の元になった・・・とも言われる有名な殺人事件だそうです。

ウィルキー・コリンズの「月長石」といえば、英国探偵小説の原点ですが。
それにも多大に影響したというか、インスピレーションを与えたであろう、と。

ディケンズとも同時代だそうで、彼の作品とも無縁ではない。
つまり、ウイッチャー警部は当時有名だった名刑事。
そして「ロード・ヒル・ハウス殺人事件」は小説ばりに奇怪な事件。

ノンフィクションのはずですが・・・このノリはまるで初期の英国探偵小説。
当時の社会と家族の有様が、じわりじわりと薄ら寒く、恐ろしい。

物語のように展開し、明らかになって行く、幼児惨殺の犯人と動機。
そこには、著者の「推察」と「裏付け」しかないのだけれど・・・

当事者たちの心情を丹念に描けば、そのままミステリになるだろう。
描かれていない部分、がむしろ興味を惹く。
愛と憎しみは、実際は、どのような模様を描いていたのだろう。

(2012.2.15)
読み応え、あります。検証もかなり、しっかりしていて。
難を言えば、注釈の多さがまどろっこしくは感じます。
登場人物たちに、脳内で肉付けしてながら読むと面白いです。
あちこちに、様々な英国推理小説の断片を見るような趣き。
次々と、過去に読んだミステリが甦って来ました・・・


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おっ!・・この本は去年読みましたぜ。
ふむふむ・・彩君の感想と同感。
当時の時代背景・社会、生活環境か丁寧に描き込まれ、
その再現の仕方が、ほとんどミステリ小説を読むようでありましたなぁ。
この事件は犯人の自白もあって、一応(?)の事件解決をみたワケですが、
この後約30年後、あの切り裂きジャック事件(未決)でありますよ・・。

ところで、今日図書館で「幻影の書」(P・オースター)借りました。
(3章の93pまで読み進み・・明日読了か?)。
彩君の「・・今まで読んだあらゆる本の中でもとびきりの作品」とあっては、
これは見過ごすワケにはいけませんからなぁ。
(爺は「幽霊たち」の一作、昔に読んだきりなのでした・・)。
じゃあ!
2012.03.03 23:46 | URL | nao #6gL8X1vM [edit]
さすがです!もしや、いやきっと・・・と思ってましたが。
やはり既読でありましたか。英国、恐るべしですよね。
この雰囲気はなんといっても、大好物です。

「幻影の書」、どうでしょう。お口にあいますでしょうか。
初期、中期の作品には独特の奇妙な詩情が漂っていて、
それもとても好きなのですが・・・
(「孤独の発明」「ムーン・パレス」なんかが好み)

「幻影の書」はポール・オースター的には新境地といいますか。
おっ。こういうのも書けちゃうんだ・・・と。そこが評価が割れるかな。
柴田元幸さんの翻訳もいいですしね。物語の融合の腕前が素晴らしいと。

私はさっき、「青チョークの男」を読み終わりました。
これも、naoさまは読んでらっしゃるのでは?と予測。どうでしょ?



2012.03.04 00:14 | URL | 彩月氷香 #- [edit]


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  • 2012年03月03日 (土)

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