Loading…
 

フリマ卒業!たかがフリマ、されどフリマ。

SN3O6064.jpg

フリマ話の第三回目になります。
恐れ入りますが、お読みでない方はこちらを読んでから・・・
「フリマ卒業!ひとりはつらいよ?」「フリマ卒業!遠方からのお客さま」

Kさんとの会話は半ば夢うつつのまま弾み、その間に両親はランチへ。
興奮が少し落ち着いてくると、ああ「もてなす」ものが無い!と焦り出す。
お茶やお菓子をすすめようにも・・・ここにはない。

どうぞ、何かお好きな物を・・・と言っても私の不要品か手作り品しかなく。
しかも良い物から売れて行ってしまってるので、これなら!って物がない。
それでも、私の手製のブックカバーとティッシュケースを進呈。

選んだ柄にも、お人柄が窺えて、少し嬉しくなる。
何がどうと上手く言えないけど・・・なんとなく、納得。

彼女が帰った後の、友人Sの感想。
「しっかりしてはったよねぇ。私たちとは違って」

そうだよね。私たち、どっちかっていうと、「ゆるキャラ」だもんね。
Sもいつも頭も気も使ってて、何事にも一生懸命な性格なんだけど。
どことな~く。地面から数ミリ浮いてる印象あるもん。

いや。それは。いい意味で(フォローになってない)。
自分がどうかはちょっとわかんないっていうか自分で言えないけど。
昔から「ふわふわ」だって言われてるよねぇ。どうしてだろ。

まぁ。Kさんみたいに、キリリとした顔になってないのは自覚ある。
様々な点で認識が甘いんだわ、たぶん。ほんとにねぇ。
歳をとってくると、自分の顔に責任をって言うけど。やばいぞ。

ま、とにかく、お昼にしよう・・・そろそろ。
私はパンをもぐもぐ。クリームパンとあんパンを。
Sは持参したおにぎりを。お子ちゃまと一緒に。
そうこうしてるうちに、両親も食事から帰って来た。

Sもその後、しばらくして帰って行き。
にわかジジババも、借り物の孫が去って退屈そうになってきた。
商品も、まぁいつの間にやら、スッカスカ。

ちょこちょこと出張してきて自慢話をなさる隣のオバちゃまも、
「まぁ~キレイに片付いたわねぇ」と声を張り上げるほど。

も、いいか。そろそろ。早めだけど、店じまいしよう。

片付けてる途中に、ティッシュケースに興味を持ったお客様がいて。
えい、最終セールだ!とばかり、2個で100円にします!と声をかける。

と。すかさず、もう一人が手を伸ばし。あら・・・密かに奪い合い?
最初の人が、後の人に譲るようなかたちで遠慮。
手に持っていた分だけまとめ買いして、さっと去られる。
その後、後からの人も残りを全てお買い上げ。

最初の人が後で、そーっと戻って来て。
「あの人、全部買っちゃった?」とお尋ねになる。
「ええ。すみません」と答えると残念そう。
「残ってたら、頂こうと思ったの・・・」と。

正直、私も、あなたに全て売って差し上げたかったです。
残念ながら、お客様を選り好みするつもりはなくても。
ありますよ、好きになっちゃうお客と、そうではないお客。人間だもの。

商品が数えるほどしか残っていないので、あっという間に片付く。
で、売れ残った服の一枚を隣のオバちゃまが欲しがっていたのを思い出し。
「これ、どうぞ~。良かったら着て下さい」と渡す。

「ん。まぁ。あら。あ~た。まぁ!まぁ!」
・・・リアクションが、派手だ。ついでに身なりも派手だ。

ご本人は、自分がスタイル良くてオシャレなマダムなつもりらしいが。
スリムを通り越して「鶏ガラ」の如き体型に、魔女っぽい顔立ち。
上品ぶればぶるほど、滑稽に見えてくる・・・という・・・。

ただ、何というか、憎めない。わかりやすい俗っぽさに可愛げがある。

興奮気味に、私の母に「お宅のお嬢さんがこれを下さったの」と説明中。
どのように着こなすかをレクチャーするため、身振り手振り。面白い。
「私こんなに細いから・・・」とセーターまくってお腹まで見せてる!

ふと思いつき。「奥さん、またフリマやるんでしたら、使って下さい」と。
ブルーシートも進呈することにした。私、もう使わないもん。

それに・・・奥様は小さな敷物と新聞紙をつぎはぎで敷いているのだ。
(ちゃっかり、私のシートの上まで、商品が出張してきてるし)
「ちょっと大きいですけど(3.6m四方)、大は小を兼ねますから」と言うと。

さらに一段と声を張り上げ、「ん。まぁ~。どうしましょう。まぁ!」
一度も挨拶もしなかったダンナがすかさず、シートを受け取りにやって来た。
こういう時だけ、行動早いのねぇ。ま、構わないけどさ。

「お隣さんがあなたで、良かったわぁ。ホントに」
・・・それは。それは。ありがとうございます。どうも。
私も奥様の一挙一動を見てると退屈しませんでしたよ~。

彼女は、じゃあ、と去ろうとする私を呼び止め、のど飴を一掴み差し出す。
5個くらい。で、手元に残った袋を眺め「味覚糖だから、ちゃんとした飴よ」。

私、吹き出しそうになる。ここでもブランド自慢ですか~?
思わず、「私、スイス製のハーブキャンディーしか頂きませんの」と、
意地悪く返してみようかと思った・・・けど大人げないので。

「ありがとうございます」と受け取って、にっこり。

そして、フリマ会場を颯爽と・・・とはいかず。
台車をゴロゴロしながらヨタヨタと親子で後にしたのでした。

おしまい。

(あと、ちょっと付け足しで、感想など。)
一人出店は不安だったのだけど。結果的には良かった。
いつも一緒に出店してる友人とも、すごくいいコンビなんだけど。

うん。一人でやってみて、改めて実感した事がひとつある。
客層って、商品によって決まる部分もあるけど、売り子の要素も大きい。
いつも、友人Mと私とだと、接してるお客さんが微妙に違ってる。

二人だと、お客さんの幅が広がるので、それは良いことなんだけど。
マイペースなようで、意外と空気を読む私は相手に合わせるので。
ほんの少し(いや、かなり)、疲れる部分もあるのだな・・・やはり。

一人の方が実は、すごく楽だった。伸び伸びした。
マイペース全開で。思えば、そういう場面ってあまり無いものね。

「違い」を面白がったり、程々に、その場に合わせたり。
そういうのは、得意だし。意識せずに出来る方だと思うけど・・・
それって生来のものというより、後天的に身に付けたものだ。

私が思う存分「私」であることは、世間様と激しくズレているので。
それで散々苦労した結果、「自分のペース」を押し殺してきた。
もちろん隠しきれない片鱗は、ちょこちょこ見えてるのだけど。

だけど。そういう無理をせず。生きていける道もあるかもなぁ。
もっと「素のままの自分」でも、やっていけるのかもしれないなぁ。

自分のテンポで歩いたほうが、景色を楽しめるはずだし。
その都度、その都度、場面や人に合わせて歩調を変えるの、
もうやめてもいいんじゃないかな・・・

「自分」をきちんと表に出してないと、結局、自分が損をする。
「装った自分」に似合うものや人が集まってきて。
「素の自分」に自然に馴染めるものや人とは出会えなくなる。

具体的に、何をどうしたいっていうことは明確でないのだけど。
今だって、特に無理して周囲に合わせたりはしていないのだけど。
無意識に閉じ込めている「自分」を怖がらずに外に出して行きたいな、と。

他人や周囲に合わせることを優しさや思いやりだと勘違いしちゃいけない。
自分の考え方、立場、やり方は貫きつつ、他人のそれらにも敬意を払おう。

なんかね、そんなことを考えた日でした。

改めて最後に。私をはるばる訪ねて来て下さったKさん、ありがとう。
単純に、お会い出来たことがとても嬉しかったですし・・・さらに。
自分の思いにまっすぐであることの清々しさを届けて下さいました。

ずっとこのシリーズ(?)を読んで下さったアナタにもお礼を申し上げます。

写真は我が家のベランダに咲いている椿。
関連記事

フリマお疲れさまでした。
一読させていただいて、なんだかほのぼのとした空気が伝わってきました。
でも、フリマを通じてしっかりご自身と向き合われ、前向きな想いを導き出す氷香さんは素晴らしいと思います。ご両親にも感謝、ですね。
2012.03.17 08:59 | URL | Seagull #JyN/eAqk [edit]
ありがとうございます。

そう言って頂けると、何よりもありがたいなぁ。嬉しいなぁ。
ええ。いつも両親には甘えさせてもらっていますねぇ、ホント。

お駄賃みたいでごめんね、と売り上げの一部をを渡しました。
きっと母は本、父はお酒と煙草に化けると思います(笑)
2012.03.17 13:08 | URL | 彩月氷香 #- [edit]
>にわかジジババも、借り物の孫が去って退屈そうになってきた。
言葉の上手さに爆笑でした。
ほのぼのとした雰囲気の、素敵なご両親ですね。
緊張の一日お疲れ様でした。

私と氷香さんなんて、会おうと思えばいつでも会えた。
けど、そんな言葉は全く出ないままでしたね(笑)
会えたらいいなと思うけど、つい二の足を踏んでしまうもの同士でしょうか。新幹線に乗って来て下さったご友達に大感謝ですね。


最後の部分で、なるほどなと考えさせられました。
勝手に似た部分を感じて、共感しておりました。

自分がなりたいと思う理想があり、向上心があるから。
着飾ったり、自分を戒めたり、人に合わせたりして、自分を形成していく。

最初はもちろん、自分が望んで努力したこと。
向上するにつれ、人に褒められて、成長したなとも感じる。
しかし、ある時ふと、本来の自分とのギャップを感じることがあります。

良いイメージは時に暴走するので恐ろしい。
出来過ぎたイメージを壊さないように、無理をしている自分。
自分で蒔いた種なのに、本来の自分が居心地悪そうにもぞもぞしている。
なんだかなぁ…ですよ。

もう少し不真面目にならないと。
最近は良い人と思われないように、振る舞うようになりました。
ハードルを下げて気楽にしよう!と秘かに努力している私。
努力している段階で、十分真面目なんだけど(笑)
向き合いどころが難しいのです。
2012.03.17 15:35 | URL | ごろちゃん #JyN/eAqk [edit]
それこそ、目と鼻の先。生活圏が重なっていたのにね。
もしかしたら、知らずにすれ違ってさえいたかもしれない。

何か、ふとした偶然でいつか会えるような気もしていたけど。
きっかけがつかめないまま、生活の場が離れてしまいましたね。
遠慮と気後れと会いたい気持ちの一方通行の不安に負けた。

あーあ。すごく勿体ないことをした(笑)
東京へ遊びに行く時は連絡しますので、案内して下さいな。
(どさくさに紛れて、いつとも知れぬ未来の予約だっ)

そうなんです。背伸びしてても「偽」ってことはなくて。
「仮面」ってほどではないので、普段スルーしてるけど。
時々、あれれ?れれ?っと。置いてきぼりな「自分」に気付く。

意外と。ドン臭い自分も世に愛されると思うんですよ。
我儘も「あー仕方ないな」って笑ってもらえる気がするんです。
(→なんだかんだで図々しい性格)

自分の欠点ばかり開き直っちゃいけないと思うけど。
自分の弱点を怖がらずに表に出せる人は、魅力があるし、
結局、真の意味で強い人なんじゃないかしら・・・

ああ。そうです。「努力しないように努力する」・・・私もです。
努力癖がついちゃってる人間は、もう治りませんねぇ(笑)

なのでイライラさせられつつも、天真爛漫な人に憧れます。
2012.03.17 19:24 | URL | 彩月氷香 #- [edit]
フリーマーケット卒業おめでとうございます。

とても楽しく、有意義な卒業式だったようですね。遠方からいらっしゃったKさんとの出会いも、感動的だったようで、ホントよかったですね。
(ツイッターで「痛い」とコメントした馬鹿のことは、ほっときましょう。悲しい人間なんですよ、きっと)


思えば、去年の今頃、はじめてフリーマーケットを開くぼくに、いろいろとアドバイスをくださったのも彩月さんでした。とても役に立ちましたよ。ありがとう。

しかし、記事を読むかぎり、かなり売れ行きがいいんですねえ。商品のよさと、それと彩月さんの人柄でしょうね。

もう出店しないとなると、寂しがるお客さんもいるんじゃないでしょうか。

お疲れさまでした。

2012.03.18 17:47 | URL | 道下 森 #JyN/eAqk [edit]
ありがとうございます。
はい、本当にとても楽しい一日でした。

自分が作ったものが売れるのは嬉しいけれど。
捨てるに捨てられない物を売ることは辛くもあり・・・
物の命をまっとうするまで、共に歩めぬ自分を許してね、と。

フリマをまた開催できるほどに、不用品が溜まることは、
二度とないと思うし、そうありたいです。

一方で。私自身も淋しくはあるのですが・・・
2012.03.18 19:58 | URL | 彩月氷香 #b98C2Btc [edit]


  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://raffiner.blog70.fc2.com/tb.php/1423-90100ddc

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

<別館のご案内>
Instagram
99%、花の写真です。

moleskine絵日記
ちいさな絵日記。

表示中の記事

  • フリマ卒業!たかがフリマ、されどフリマ。
  • 2012年03月16日 (金)

カテゴリ

最新コメント

データ取得中...

月別アーカイブ

***