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春になったら苺を摘みに  梨木香歩

4101253366
新潮文庫
Amazon

著者の英国に暮らした日々が繊細な筆致で描かれている。

色合いは淡いのに、どこか凄みのある奥行きを感じさせる絵のよう。
イギリスの風景のように重みのある瑞々しさを湛えた空気に包まれて。

上品で優しい老婦人、訳あり過ぎる下宿人たち。
奥ゆかしいというよりも、遠回りな迷い道を思わせる人間模様。

優しさも思いやりも知識も、人の心の居場所を作るには足りない。
落ち着く場所を見つけることの出来ない魂はどこへ行くのだろう?

心に沁み入る淋しさの傍らに、微笑みを浮かべて寄り添うもの。
何を願い何を信じて、人は旅するのだろう。客人を迎えるのだろう。

(2012.4.17)
幾度も、きっと。この先、読み返すだろうと思います。

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おお、是非読んでみたいですね。
2012.05.27 19:56 | URL | かかし #- [edit]
梨木香歩さんの小説もいいのですけれど。
それ以上に好きでした、私は。オススメです。
彼女の小説の原点も見える気がします。

2012.05.27 20:06 | URL | 彩月氷香 #- [edit]
最初の短編で、目が回るように感じて、僕には無理って思いました。
でも読み続ける内にリズムが掴めました。
2012.06.01 20:26 | URL | かかし #- [edit]
最初に読みづらく感じると、ちょっとしんどいですよね。
それに耐えて読んで下さってありがとうございます。
確かに独特のリズムがあるかもしれません。
私にはとても馴染みのある、懐かしい感じなのですが(笑)
最後には「面白かった」と感じて頂けたようで嬉しいです。
2012.06.05 10:38 | URL | 彩月氷香 #- [edit]


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2012.05.28 12:33 まとめwoネタ速neo

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  • 春になったら苺を摘みに  梨木香歩
  • 2012年05月27日 (日)

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