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「匂いの帝王」が五つ星で評価する 世界香水ガイド   ルカ・トゥリン&タニア・サンチェス

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原書房
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見事なまでの毒舌の洪水!

著者は香りに関してプロ中のプロなのですが。
相当に好みに偏りがあると見受けられ、香水選びの参考にはならない。

だいたい。かの国の方々と日本人では香りの好みが違う。
気候も習慣も文化も異なるのだから当然のことだろう。
この湿気の多い国で著者の評価の高い「どっしりとした」香りはキツイ。

一方。日本人好みのさっぱりとした香りはボロクソ。
シングルノート(時が過ぎても香りが変化しない)は香水と認めない主義らしく。
涙も出ない程にケチョンケチョンにぶった切って下さいます。
(私が好きなのはシングルノートが多いんですよ・・・)

自分の愛する香りが貶されることに耐えられない方にはおすすめしません。

しかし。笑えます。ここまで言い切れるって凄い。
この辛辣なユーモアは、読んでいて案外心地のよいものです。
香水(香り)をこよなく愛しているからこそだというのが伝わってきます。

香りを表現する言葉の幅広さには賛辞を惜しみません。
例え方が上品とはいいかねる部分も多々ありますが・・・それも面白い。
裏読みしながら、実際の香りの系統を想像してみるのも楽しいです。

私の場合に限って言えば。
著者が褒める香りの大半は受け付けないと思って間違いありません(笑)

しかし香りを嗅ぎわける感性というものは羨ましくもあります。
好き嫌いを置いといて、香りの芸術性の一端を覗き見る感覚が楽しい。

あ。最後に。日本人だから、あっさりな香りが好きとは限りませんね。
私の友人にも個性的なオリエンタルを好み、似合う子もいます。
個人差があるという方が正しいです。相性ってものもありますしね。

色んな香りに出会うきっかけにもなる本じゃないかと思います。

(2012.6.27)
私はあまり高尚な鼻の持ち主ではないので。
シプレもオリエンタルもグリーンノートもダメ。単純なフローラルが好き。
著者が激しく憎んでいる石鹸風のあっさりした香りが良いのです。

まぁはっきり言って。香水が必要ないタイプの人間なわけですが。
何故だか香りを表現した文章というものは、大好物だったりします。
この本は手元に置いておくと、なかなか重宝しそうです。
あくまでも素直に読まないこと。茶化しながら読みましょう。

ちなみに私が愛用しているのはシャネルの「ガーデニア」。
「まったく不愉快な香りで、騒々しい空港のトイレの花のよう」
と著者に酷評され★ひとつ・・・でも好きなのは変わらない。

私にとっては「上品な甘さの白い花束のような香り」なのです。



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  • 2012年08月02日 (木)

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