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ベイツ教授の受難  デイヴィッド・ロッジ

Posted by 彩月氷香 on 08.2012 その他 翻訳文学   0 comments   0 trackback
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白水社
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地味に面白かった。老いと難聴と家族に悩まされる教授の日常。
淡々とコミカルで情けなくて、しんみりと明るい。いかにも英国的。

ちょっとウンザリするほど細やかに日々のアクシデントが描写される。
なんていうか・・・他人事な気がしない。

え、これ、キャンパスノベル? そんなジャンルあるんですか。
本書は著者いわく「リタイアメント・キャンパス・ノベル」
(ベイツ教授は退職してます)なわけですが。

でも「キャンパスノベル」で検索しても殆どひっかからない。
国内だと、筒井康隆の「文学部唯野教授」とか?(古過ぎます?)
奥泉 光「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」もありますね。

ていうか、教授が主人公ならキャンパスノベルなの?
それとも大学が舞台ならそれでもいいの?
だとするとラノベでもいいってことになるような。

アマンダ・クロスのシリーズはどうなんだろう?
主人公はハーヴァード大学英文学科初の女性教授という設定なのですが。
これミステリなんですよね。私、大好きなんですが絶版です。

すみません。大幅に脱線しました。

先ほど、「いかにも英国的」と申しましたが。
矛盾するようですが、どこかウッディ・アレンに似た感触もあります。
あの人はアメリカ人なんですけど・・・

つまるところは、冴えない中高年の悲哀!?

えーとですね。若い頃の私も実はそうだったのですが。
ウッディ・アレンが退屈に感じる人にはこの本はおススメしません。

(2012.7.9)
いちおう関連本(?)を貼っておきますね。

文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)
筒井 康隆
4006020015
昔(!?)一世を風靡しましたよね。内容はもう忘れました。
たぶん・・・確か・・・結構面白かったと思います。

桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活
奥泉 光
4163804609
読んでませんが・・・奥泉さんのイメージとリンクしません。
大丈夫なんだろうか。痛々しくないんだろうか。

<
ハーヴァードの女探偵―プロフェッサーは女探偵 (KateFansler)
アマンダ クロス Amanda Cross
4385357064
ミステリの出来はどうかわかりませんが。
英文学の蘊蓄が鏤められているのがとても楽しい。
軒並み絶版ですが、邦訳で5冊ほど刊行されています。


あ!こんな、ヘンテコなの発見!

超哲学者マンソンジュ氏 (平凡社ライブラリー)
マルカム ブラドベリ Malcolm Bradbury
4582764312
著者はカズオ・イシグロを指導した大学教授なんですって。
「痛快無類の思想小説」という紹介だけで既に笑えます。


これも面白そうな気がする!

奥山准教授のトマト大学太平記
奥本 大三郎
4901998846
文学と大学の落日をめぐるブラック・ユーモアあふれる長篇小説?

キャンパスミステリの逸品をご存知でしたら是非、ご一報を。


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  • 2012年08月08日 (水)

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