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バラントレーの若殿  スティーヴンスン

Posted by 彩月氷香 on 18.2012 その他 翻訳文学   0 comments   0 trackback
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岩波文庫
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スティーブンスン(「ジーキル博士とハイド氏」の著者)の「バラントレーの若殿」を読んでいる。全然期待せずに読み始めたのだけど・・・あら、これ凄く面白い。まだ読み終えてないので迂闊なことは言えないけど、とにかく人物描写が頗る素晴らしい。登場人物一人一人の心の闇が描く模様に魅了される。

スティーブンスン「バラントレーの若殿」読了。かねてからの私の持論「悪は美しくあれる」を体現したような魅力的な悪党(兄)と退屈で好かれない善人(弟)の確執。平凡なテーマのようだが、第三者を通して描かれる二人の姿は、強く心に刻まれる。皮肉なことに善は自滅して行き、悪は最後まで輝く。

(以上、読後にツイッターでつぶやいた感想)

兄が極悪人、弟が善人。
わかりやすい図式というか、テーマというか。

しかし、それを描く執事の目線の高さが絶妙。
弟側なんですよ、愚直なほどに忠実に、徹底して。
で、ありながら冷静に兄が持つ優れた資質を評価している。

うん。秀逸。上手い。
なんとも言えない余韻が残るストーリーだった。
おどろおどろしさも満載。

ちなみに私は、悪い人(兄)が好きだな。
人を傷つけても、自由奔放に生きる人間には惹かれます。
絶対に出来ない生き方だからだろうな・・・

ま、こんな兄を持ったら、たまったもんじゃないでしょうね。

(2012.8.19)
スコットランド貴族の実話がモチーフだそうです。
兄と弟の確執、という点以外は創作だと思いますが。
映画でも観ているような映像美を強く喚起する物語です。


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  • 2012年09月18日 (火)

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