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『暇と退屈の倫理学』  國分功一郎

2012.09.14 哲学   comments 4
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國分功一郎『暇と退屈の倫理学』読了。面白かったなぁ。よせばいいのに「おおっ!」と思う箇所にマメに付箋を貼りながら読み、その枚数が78枚にもなってしまった。「暇と退屈」に「浪費と消費と贅沢」が絡むところがドキドキする。「決断」と「自己逃避」がイコールで結ばれることも。まだまだある。

「有閑階級」に関するところに特に興味を持った。「品位溢れる閑暇」、「暇の中で退屈せずに生きる術」。その伝統は大いなる搾取の上に成立したものであるから、復活を望んではならないけれど。この階級の人々の生き方に学ぶところはある、と。暇と密接に関わって暮らして来た自分を鑑みて頷ける。

「有閑階級」の要素は。何故か私にはあるらしい。人一倍、暇に恵まれて生きて来たからだろう。財力が全くないのが残念だけれど。母方の祖母は「有閑階級」の婦人だったし、母にはその名残りがあり、私にもほんの少しだけ、引き継がれたのかもしれない。暇が苦にならないことは、優雅さを演出する。

暇ではあっても、退屈しなかった時代は私にもあった。「退屈」が大きくなっていく過程に何があったかを考えてみることは、とても興味深い。

受け取り方として間違っているかもしれないけれど。「贅沢」に関しては罪悪感を一切持たない主義の支えを得た感じがする。「消費」が大嫌いな理由も何となくわかった。「気晴らしという楽しみを創造する」ことを恥じなくてもよいことも。気晴らしすればするほど退屈するループには陥りたくない。

またツイッターでつぶやいた感想の転記です。すみません。
ですが。このツイート群は特別なのです・・・私にとって。

著者の國分功一郎氏から、返信を頂いたのですよ。
「ステキな感想をありがとうございます! 」と。

さらに私のこの呟き群をリツィートして下さいまして。
つまり、彼をフォローしてる多数の人々のところへ、
このツイートたちが、ばらまかれたわけなのです。

あの・・・軽い気持ちで呟きましたんですが・・・
思いもよらず拡散してますけど・・・
読んだ人がお気に入り登録とかしてくれちゃってますけど・・・

いいんですかっ!あああ。だぁぁぁ。うぅぅ〜
な、なんか、スイマセン、恐れ入ります、ありがとうございます!!
(どーどーどー、はい深呼吸して〜、落ち着きましょう)

しかしですね。ほんとに。この本、面白かった。
まず、私自身の「キーワード」に合致するもので構成されていて。
「暇」「退屈」「贅沢」「浪費」「消費」「疎外」。

私の中では、バラバラになって存在していたものを。
著者は見事に繋いで、編み上げていくのです。
ああ、そうだ!そうか!と膝を打つ発見が多々ありました。

著者流の哲学の読み解きも見どころの一つ。
何某かのテーマに沿って哲学を読むというのは、いいですねぇ。
哲学に限らず、こういう読み方はとても好きです。

まず、「暇と退屈は何か?」ってことですね。
注意すべきは「暇」と「退屈」は違うということで。
この点を読み解いていくあたりで、すでにワクワクしてきます。

退屈の正体を追い続けるうち、ごく自然な流れで、
人間らしい生とは何かを問うことへつながっていき。
最後の方には「習慣」とか「決断」とか意外な要素も登場して。
どんどん広がりながらも不思議と収斂していきます。

どこへ?・・・それは内緒。

國分氏も本書で述べていることですが、結論だけを読むのはつまらない。
読み進める過程に見える景色を楽しんで欲しい本です。

(2012.9.5)
本当は呟いた内容をもっと深く考察していきたいところなのですが。
残念ながら、今はその余裕がありません。ですし、個人的過ぎる話。
いえ正確には。付箋78枚というところに表れていると思いますが。
アンテナにひっかかるところがあり過ぎて、脳内で収拾がつかず・・・
もう一回、ゆっくりと読み返してみたいです。
あと、副産物的効果として、ハイデガーを再読したくなりました。


関連記事

この方の著作を読んだ覚えがないのにもかかわらず、
どこかで目にした名前だなぁと思い。ググってみました。
翻訳もかなりこなされていたんですね。

経歴すごいなぁ。

彩月氷香さんのハイデガ―書評も楽しみにしています。

2012.09.15 06:23 | URL | kappamama #- [edit]
他の著作も読んでみたいなと思っています。
ほんとだ・・・今、私もググりましたが、すごい。
めちゃめちゃ勉強家だなぁ。

ハイデガー・・・読んで何か語れるだろうか(汗)
一昨年くらいから「哲学読むぞ読むぞ」と言い続けてますが。
なかなか取りかかれず、今に至ってます。

年内はちょっと余裕がないので、来年からかな〜(笑)
2012.09.15 07:36 | URL | 彩月氷香 #- [edit]
作家さんの目に止まってお返事、並びにリツイートは私も経験あります。
本当にそんな時思う。

「ツイッター恐るべし」

作家さんからするとそういう生の声が聴ける場所ですからね。
うれしくなりますよね。
ドキドキもしますけど(^-^;)>わたしドキドキした(笑)
2012.09.16 09:28 | URL | igaiga #- [edit]
まさに。おっしゃるとおり!

> 「ツイッター恐るべし」

ですね〜! リツィートして頂いたおかげで。
一気に40人くらい、フォロワーさんも増えました。

ドキドキしますよ〜\(//▽//)\ ていうか舞い上がりました!
割とマメに読書後の感想はつぶやいてますけど。
考えたら、私が読む本って著者が故人なことが多いんで^^;

まぁ・・・過去にもあるにはあったんですけど。
今回は特に、びっくりしました。
ホント、うれしいことですねぇ〜♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
2012.09.16 10:01 | URL | 彩月氷香 #b98C2Btc [edit]


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  • 2012年09月14日 (金)

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