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世界は一冊の本  長田 弘

2012.10.17 長田 弘   comments 4
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みすず書房
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長田弘という詩人をなぜ今まで知らなかったのだろう。「世界は一冊の本」を読み終え。文字通り本をぎゅっと抱きしめた(あ、これ私の本じゃなくて図書館の本だった)。平明な言葉で、言葉になり難いものを表している。詩は「凝縮された」佇まいを持つことが多いけれど。彼の詩は風が吹き抜けていく。

行間が広い。何気ない言葉を繋いでいるのに。その間に広々と空がある。時々遠く感じるくらいの。果てしなさをこのように表すこともできるんだ。読み手にゆだねて。そこには、うじゃうじゃと縺れる怨念はなく。けれど漂白された魂が置かれているのでもなく。ただ静かな、飾り気のない時間が流れている。

言葉をつなぎながら、そこに「無」を生み出せるのが詩人かもしれない。何もないところに、つい何かを詰め込みたくなる人間の性分をやんわりと諫めるように。

「口にだして言ってみるまでは、そうだと自分でもおもっていない。口に出して言ってみたばかりに、その言葉をじぶんで追いかけるのだ。」長田弘さんの詩の中でも、いちばんドキリとしたところ。言葉に走らされる・・・ということは、確かにある。

(2012.10.14)
読了後にツイッターで呟いた感想の転記になります。
改めて書き直すより、自分の気持ちが素直に表れている気がして。
え?手抜き?・・・完全に否定はしません・・・。
ともかく。一読して大好きになった詩集です。

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長田弘さんのことば、この本、私も大好きです。

ちょいと首が痛くてここまでで失礼しますが、ひとことだけ^^
2012.10.17 21:32 | URL | ハル #JyN/eAqk [edit]
長田弘さんもかなり詩人歴長いですよね。
前に豊崎由美さんがこの詩を引用してました。
読んでみたいな。
2012.10.17 21:35 | URL | トトラ #- [edit]
やはり、この本をご存知でしたかe-420
きっとハルさまもお好きだろうな、って思いました。
独特の(でも近しい)静けさのある詩を書く方ですね。

お首、お大事になさってください。早く良くなりますように。
2012.10.18 06:21 | URL | 彩月氷香 #b98C2Btc [edit]
ぜひぜひ。
言葉がとても優しいです。
静かな明るさ・・・かな。うまく言えませんが。
そっと心を照らしてくれます。
2012.10.18 06:25 | URL | 彩月氷香 #b98C2Btc [edit]


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  • 2012年10月17日 (水)

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