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本が崩れる  草森紳一

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文春新書
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ドアすら開かないほど、カニ歩きをしなければならないほど、
誰一人部屋にはあげられないほど、本が積み上げられた住まい。

その主、草森紳一氏は自らを大クズだと胸を張って言い切る。
うずたかく林立した書物はもはや「塊」と化し、
その字に「鬼」が含まれるとおり、息する物怪と化している。

タイトルの通り、そして本はしばしば「崩れる」。

こんな風に暮らすということはアリなのか?
これは人間の生活として成立しているのか?

冒頭から驚きのあまりに口をあんぐりと開け、
とうとう閉じる暇もないままに読み終えてしまった。

ある意味、これは究極の暮らしだと思う。
自慢になるかどうかわからぬが、その気になれば私もできる。
その根拠のない確信に、妙に力強く勇気づけられた。

これほどまでに非現代的に生きることも可能なのだ。
文字通り本に殺されそうになって暮らすことも。
携帯はおろか、腕時計すら持たずに生活することも。

羨ましいなどとは迂闊に言えない生活だけれど。
こういう人がいたということを、知れただけでもいい。

共感するところが多く、せっせと書き写してみたものの、
とうてい埒があかぬと気付き、本書は買うことにしました。

矛盾そのものは、人間の力である、と考えている。しかし矛盾などなきが如く振舞う言動は虫ズが走るほど気にいらぬのである。

例えば、彼のこんな述懐・・・深々と同意。

(2012.11.6)
鴻巣友季子さんの愛読書だそうです。
彼女のエッセイのおかげで凄い本に出会えました。
草森紳一氏の著作にもこれから手を伸ばそうと思います。

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  • 2012年11月18日 (日)

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