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あ・うん   向田邦子

Posted by 彩月氷香 on 02.2012 向田邦子   2 comments   1 trackback
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文春文庫
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するするっと。呆気なく読み終えてしまった。
なんだか、とても惜しいことをした気持ちになった。

いいな。この筆致。やわらかいけれど鋭い。

こういう愛もあるかもしれない。
こんな友情もあるかもしれない。

人と人の距離の近さ。
現代人にとっては恐怖にもなりそうなくらいの。
それでも息苦しくはなかった。

秋風が吹くような涼しさがあって。
なんだろう。風通しがいいんだな。

言葉を切り詰めているという印象はなく。
だけど、確かに多くは語らない。
少し離れたところから光を当て、対象を浮かび上がらせる。

彫り込んだようではなく、やわらかな陰影がある。
時々、ぴかっと一点に光が当たったりもする。

もう今では。お伽噺のようにも思える。
奥ゆかしい、きめ細かい質感を持った小説。

(2012.11.21)
読み終えて、思わず大きく深呼吸。
周囲の空気が束の間、清々しくなった。
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いいですよねぇ。
氷香さんが書かれているように、何かを浮かび上がらせたい時の、光の当て方は素晴らしいです。
さりげなく浮かび上がらせたと思えば、時に直球だったり。
陰影を使っての表現に納得です。

読後の気持ち良さを覚えているので、また記憶が薄れた頃に再読したいなと思います。

あっ!TBさせて下さいね。
2012.12.03 11:42 | URL | ごろちゃん #JyN/eAqk [edit]
トラバ、ありがとうございます。では、こちらからもポン!

向田邦子さんの本を読んでいると。
近頃、まんべんなく照らし過ぎなものが多いなと思います。
書物に限らず。細部まで見え過ぎて、逆にのっぺりする。
し、なんか、もう、疲れちゃいますよね・・・

蛍光灯より、間接照明の下の方が女性も美人に見えるのにね(笑)

ほんとほんと、記憶が薄れた頃に再読したくなる本です。
向田邦子さんの本はゆっくり読みたくてストックしています。
(ブックオフの105円コーナーから探して来るんですけど^^;)
2012.12.03 18:04 | URL | 彩月氷香 #- [edit]


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