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心がほどける小さな旅  益田ミリ

Posted by 彩月氷香 on 03.2013 益田ミリ   0 comments   0 trackback
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飛鳥新社
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漫画を読まない主義(嫌いなわけではないのです)の私が。
うっかり知らずに読んでしまった漫画・・・の作者。
一読して大ファンになって、第二弾を借りて来ました。

で。これがなぜか、漫画じゃない(笑)。
別に狙ってそうなったわけではありません。
たまたま、棚にこの本しかなかったのです。

タイトル通り、心がほどけるような旅の記録。
旅というものを滅多にしない(嫌いなわけではないのです)私が、
今すぐにでも旅に出たくなるような・・・出来そうになるような。

不思議と旅の行程や内容よりも。
ミリさんの、小さなつぶやきに心を惹かれます。

そうだよ。大きな声を張り上げなくてもいいんだよ、うん。
ミリさんの旅の楽しみ方が私は好きです。
旅の中で彼女が見つける、小さくキラリと光る小石のような・・・

幸せっていうと大仰になるけれど。
「良かったな」の気持ちとその背景にある「あ!」という気づき。
こぢんまりした「自分再発見」っていうのかな。

旅の醍醐味は、たぶん。
自分が知らない自分に出会う瞬間が持てることなんだと思う。

それには海外旅行でなきゃいけなくて。
やれインドだ、アラスカだ、ペルーだ・・・と異文化に触れて
カルチャーショックを受けなきゃいけないみたいな。

あるいは、国内旅行であっても自転車旅とか、ヒッチハイクとか、
せめて青春18切符とかで、体を張って旅しなきゃとか、
旅は汗をだくだく流してするもんだ、みたいな。

旅のスケールやら、苦難の度合いやらで旅の値打ちが決まるみたいな。
なーんか、そういう風潮に内心私は不満を持っていたらしいです。

そりゃ、すごーい!って旅行記を読むとガツーンと響いて来ますけど。
そういう旅が出来ない人や、したくない人だっているんだし。

小さくたって旅は旅なんだ!・・・とそう熱くなる場面でもないけど。
心の視力の良い人は、大旅行をしなくても「見える」んだな、と。
もっと言えば、お散歩でも、通勤中の移動でも。

あれ、そう言うと、旅の意味が・・・いや。旅はしたい。

気持ちに見合ったサイズの旅があるのかもしれませんね。
大きな旅は「人生の転機」足り得るのであって。
小さな旅は「心を癒してくれる」ものであって。
お散歩は「気持ちを切り替えてくれる」ものであって。

自分に必要な旅を、知らず知らず選んでいるのかもしれない。

・・・って。そういう主旨の本でもないですけど。
大きかろうが小さかろうが。旅が自分への贈り物となるのは。
環境の変化を一時的に体験して、また「帰って来る」。

自分の「家」を比喩的な意味でも、実感出来るからなのかな。
帰る家がなければ、それは旅じゃなく家出ですものね。

行ってみたい場所が増えました。

(2013.4.10)
「人の一生で、自然に親しむということほど有益なことはありません。人間はもともと自然の一員なのですから、自然にとけこんでこそ、はじめて生きているよろこびを感ずることができるのだと思います」

高知県立牧野植物園のパネルにあったという、牧野富太郎のことば。
私もここは行きましたが、とてもとても素敵な植物園なのですよ。
この言葉に添えられたミリさんの感想も、いいなぁと思います。

ひとつのことに打ち込んだ人の言葉は、いつだってどっしりと重たい。
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  • 2013年05月03日 (金)

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