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『わたしの嫌いなクラシッ ク』鈴木淳史
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嫌いなものについて語る・・・というのは。
そして、それが読み物として面白いというのは。
案外、難しいことのように思います。
日頃から「嫌い」の中に潜むものに興味があって。
人がそれぞれ個々に持っている「嫌悪感」の理由や、
それに対する身の処し方が、とても気になるのです。
好き嫌いは理屈でないというのも、それもそうですが。
やはり、掘り下げていくと見えてくる、あれやこれや。
好きなものにも、嫌いなものにも。
ただ感情的に身を任さないで「面白がる」、
・・・そんな余裕があったらいいなと思います。
一方で、どうにもならなくて。
好き過ぎるものや、嫌いすぎるものに、
振り回されている生き方も何だか眩しいのです。
クラシック音楽の好みとしては、鈴木氏と近いとは言えず。
なのに惹かれてしまうのは、この人の思考回路の具合。
私と似てるなぁ・・・と感じる部分があり過ぎます。
(2013.9.4)
この本のノリはすごくすごく好きです。
こんな感じで「わたしの嫌いな文学作品」とか書いてみたい。
嫌いと感じるものは、「気になってる」んですよね、結局。
自分の気持ちを分析するのは、面倒くさいけど楽しいのです。
いや、楽しくもなくても、時々やらずにはいられない・・・のか。
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