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『わたしの嫌いなクラシッ ク』鈴木淳史

2013.11.19 音楽   comments 2
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嫌いなものについて語る・・・というのは。
そして、それが読み物として面白いというのは。
案外、難しいことのように思います。

日頃から「嫌い」の中に潜むものに興味があって。
人がそれぞれ個々に持っている「嫌悪感」の理由や、
それに対する身の処し方が、とても気になるのです。

好き嫌いは理屈でないというのも、それもそうですが。
やはり、掘り下げていくと見えてくる、あれやこれや。

好きなものにも、嫌いなものにも。
ただ感情的に身を任さないで「面白がる」、
・・・そんな余裕があったらいいなと思います。

一方で、どうにもならなくて。
好き過ぎるものや、嫌いすぎるものに、
振り回されている生き方も何だか眩しいのです。

クラシック音楽の好みとしては、鈴木氏と近いとは言えず。
なのに惹かれてしまうのは、この人の思考回路の具合。
私と似てるなぁ・・・と感じる部分があり過ぎます。

(2013.9.4)
この本のノリはすごくすごく好きです。
こんな感じで「わたしの嫌いな文学作品」とか書いてみたい。
嫌いと感じるものは、「気になってる」んですよね、結局。
自分の気持ちを分析するのは、面倒くさいけど楽しいのです。
いや、楽しくもなくても、時々やらずにはいられない・・・のか。
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2013.11.19 23:34 | | # [edit]
おもしろいですよ〜。鈴木氏は好みがマニアック過ぎるので、
私もクラシックのネタにはついていけてません。
それでも、存分に面白いので良かったら読んでみて下さい。

私はこの人の自意識の在り方にすごく共感するんです。
言ってしまえば「面倒くさいヒト」ですけれども(笑)

私は交響曲どころか、モーツァルトが全般的にダメです。
年々、読書も勿論、偏狭になっていってます。
なので、昔良いと思ったものの再読はビクビクします。
読まずに美しい思い出だけ残しておくのが正解かなぁ・・・と。

偏愛していたのに良さがわからなくなった本といえば。
あ、それは内緒にしておこう(笑)

断片読みというのか。いいとこ取りというのか。
ちょびっと美味しいところがあったら良し、という・・・
まぁそういう大らかさが意外にも私にはあるようで。

本は背表紙を眺めることに意味があるという人も。
読み返さずに背を眺めて思い出(美化されてる?)を
辿るのがいいな・・・なんてね。

案外、好き過ぎたもの程、バッサリ縁を切りたくなりますね。
そうして潔く手放した筈のあれやこれやをそう言いつつも、
やっぱり微妙に惜しんでいたりするこの頃です。

たぶん、また一山越えると本なんて読まない!って人に
変貌するという可能性もないわけではありません(笑)
2013.11.20 06:59 | URL | 彩月氷香 #- [edit]


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  • 2013年11月19日 (火)

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