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和菓子のアン   坂木 司

Posted by 彩月氷香 on 09.2014 その他さ行の作家   0 comments   0 trackback
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光文社文庫
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簡単に言っちゃうと。可愛らしいお話です。
北村薫の「空飛ぶ馬」みたいな日常ミステリの要素もあり。
まぁ・・・とにかく、いい意味でふんわりしてます。

主人公がデパート内の和菓子屋さんでアルバイトしてて。
わぁぁ~懐かしい~と思う状況にも出くわしました。
(あ。私、百貨店勤めが長かったのです)

ある、ある~!とテンションがあがりつつも。
そーんなに現実は甘くないっ!と内心叫んだりもして。
なかなかに気持ち忙しく読んだ本でした。

雰囲気は捉えてるんですけどもね。
もっと怖いですよ~、もっと厳しいですよ~、
百貨店の内情は・・・ええ。本当に。そりゃ、もう。

まぁ、どんな業種でもそうだと思いますし。
夢も希望も打ち砕く現実をさらしても小説になりませんし。
うん。薦めてくれた友人の言うとおり、気持ちよく読めました。

和菓子の蘊蓄も楽しいですよ。
こちらは私が知ってるのも少しはありましたが、
へぇぇ~っと思うことの方が多かったです。

ここで、デパートの無駄知識をひとつ。
本書にも出てきますが、デパート内では「トイレ」とは言いません。
お客様が常にいる状況なので、口にすることをはばかるわけです。

主人公のアンちゃんが勤めていたデパートでは、
「遠方へ行ってきます」と言ってましたね。
これ、デパートによって違うんですよ。

私が知っている範囲でも、
「さんさん」「二番」「三番」「むらさき」「突き当たり」
「横浜」「すけんや」・・・などなど。

その他、店内放送にも各種の暗号がありまして。
いまだ私はデパートへ出向くと「あ、~だな」と気が付きます。
流れている曲にも、様々な符丁があります。

あまりバラすと意味がなくなっちゃうので、秘密で。

妙に読んでいて、むずがゆいというか、痛痒いというか・・・
本来の楽しさを満喫できなかったかなぁと思います。
デパート勤めの頃の記憶は、かなり重たいんですね、やっぱり。

(2014.4.3)
私の個人的感慨はさておき。
楽しくて、可愛くて、ほっこりできる小説です。

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  • 和菓子のアン   坂木 司
  • 2014年07月09日 (水)

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