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誠実な詐欺師   トーベ・ヤンソン

4480770127
筑摩書房
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トーベ・ヤンソン「誠実な詐欺師」読了。読み終えてまず思ったのは「タイトルが秀逸過ぎ」。そして内容は、正直・・・し、しんど・・・と呻きたくなるような。主人公の二人の女性の気質が。どちらも強烈な自我の持ち主で。少しずつ、どちらの気持ちもわかるけれど、わかりたくもないような。

そして、ふと思うのだけれど。「誠実」ということにあまり価値を見出さない・・・か、もしくは求めていないのか。「誠実」という言葉が頭に浮かんだことも書いたこともない気がする。うん、たぶん「誠実さ」というものを信じていないところがある。「正直」ではあれても「誠実」は無理と諦めている。

「正直」というのも、それゆえに良い結果は呼ばないこともあるもので。それ以上に「誠実」というのは、私にとっては「無意味」にすら思えてしまうものなのだろう。「誠実」というのは案外、周囲を幸せにしないもののように感じている。それは言い過ぎなのだけど。うん・・・やはり求めていない要素。

どこかには「誠実」というものは存在していて、いや存在していなくてはならなくて。でも、自分には関わりのないもののように感じる。たぶん、「誠実」と表現されるものをすごく疑うな・・・私。そういう意味で、この本、本当に面白かった。そして「何なんだろう、誠実って」という思いが強まった気も。

読後にツイッターにつぶやいた内容を転記しました。
ひとこと言えるのは、「一筋縄では行かない」ってこと。
独特の「毒」がありますね・・・しかも、かなり濃い。

なので。うっ、と息詰まる瞬間がありますが。
このしんどさが妙にクセになります。好きです。

(2014.5.16)
「トーベ・ヤンソン・コレクション」として刊行されている中の一冊。
このシリーズ、揃えたいなぁ。古本屋で見つからないかなぁ。

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  • 2014年08月26日 (火)

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