Loading…
 

つぶやき集 2014年7月(4)

松本竣介の絵の実物を観たいと以前から思っていて。それだけが目的で大川美術館を訪れたのだけれど。美術館そのものがとても素敵で。展示された作品や展示の仕方も何というか。しっくり来た。一人で行ってたら、一日中あそこで過ごしただろうな。でも、名残惜しく切り上げたのもかえって良かったかな。

小品が多いので。親しみやすい。とりあえず有名画家を集めました、と言う感じでなく、蒐集した人の「この絵が好き」な気持ちが伝わって来る感じ。傑作とか名作揃いというのではないのだけれど。「ああ、いいな。絵ってやっぱりいいな」と素直に思える。ゆっくりと落ち着いて観られるのもいい。

毎週土曜日の定時に学芸員さんがギャラリートークをしてくださる・・・とは知らず、たまたまその日時に居合わせて拝聴したのだけれど。わかりやすく、楽しく、何よりも話をしている学芸員さんが幸せそうで。絵が大好きというのが伝わって来て。聞いていて、気持ちが柔らかくなった。

そして、松本竣介。観られて嬉しかった。暗い絵だとばかり思っていたのだけれど、実物を観るとそうは感じなかった。重苦しさを想像していたのに、硬質な透明感を感じる色調で、すっと胸に鋭く入って来た。観た瞬間に「絵と私」だけの空間になる、そういう絵だ。他のものが一瞬で消え去るような。

もっとたくさん観られるかと思っていたので残念ではあるけれど。記憶に焼き付く数枚だけ、というのはかえって贅沢にも思う。あれもこれもではない良さ、というのはある。記憶の中に甦らせることができるから。多く一度に観過ぎるとそれが出来なくなる。

大川美術館の所蔵はよほど私の好みにあっていたのか、珍しいくらい多くの絵を今も順々に思い出すことができる。観た時間は普段よりずっと短いのに。絵との距離が近く感じられる(そのように作られている)美術館だったからというのもあるだろう。ああ、近くにあんな美術館があったらいいな。


関連記事


  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://raffiner.blog70.fc2.com/tb.php/2301-bf58bfc5

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

<別館のご案内>
Instagram
99%、花の写真です。

moleskine絵日記
ちいさな絵日記。

表示中の記事

  • つぶやき集 2014年7月(4)
  • 2014年08月17日 (日)

カテゴリ

最新コメント

データ取得中...

月別アーカイブ

***