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最終講義―分裂病私見   中井久夫

Posted by 彩月氷香 on 23.2014 中井久夫   0 comments   0 trackback
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みすず書房
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著者の文字通り「最後の講義」を文章に起こしたもの。
はぁぁ。ため息が出ます。
分裂病を専門にしていらしたので。
もちろん、その話が大半ではあるのですが。

精神病の成り立ちや研究についての話という印象はなく。
人間が生きていくことの苦しさと、
それでも失われない希望ということを強く感じます。

あとは。著者の観察眼の鋭さと、繊細さ。
そして、それを表現する言葉の優しさ。
心の中で起きている嵐を、そして回復を、
文章に置き換える際の言葉選びが、とても良いのです。

人がそれぞれ持っている「宇宙」のことを思い。
哀しくも愛しくも苦しくもなる、素敵な講義でした。

以下は単に自分のためのメモです。
未整理で意味不明で・・・すみません。


お魚でも水族館に長く飼うと鈍い「水族館色」になる。

患者が抱く「恐怖」
心の自由度がゼロの状態

心のゆとりがなくなると「乱数発生」できなくなる。

分裂病の回復は登山でいうと、山を登る時でなく山を下りる時に似ている。

夢の健康度

コンラート『分裂病のはじまり』

つまり、分裂病でない人は、のほほんとしていても分裂病にならないのではなくて、日々、何らかの入力によって、分裂状態という、とても苦しい、逆説的な、宙づりになっているような状態の実現を妨げられているのだと考えることもできるでしょう。

身体症状
夕方には対象のない不安が高まる

「精神交互作用」、すなわち注意を向けることによって症状が強化され維持される悪循環。

(2014.8.22)
著者が救えなかった青年の思い出を語った言葉が印象に残ります。
「彼の生きる美学に背反してしまって、彼の生きる士気をくじいたのであろうか」

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  • 2014年11月23日 (日)

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