FC2ブログ
Loading…
 

つぶやき集 2014年8月(4)

そういえば一昨日の古本市で。大学生くらいの男子二人の会話を小耳に挟んだ。「なぁ。何を目指しとるん?」訊かれた方はしばし沈黙の後「なんか面白そうな本」(「うん。本を探すのってそういう曖昧な感じよね」という私の心の声)そこへ追い打ちをかけるように「タイトルが面白そうってこと?」←え。

なんかねぇ。自分でもこんだけ本が無秩序に溢れ返ってると「何となく面白そうな本」という探し方だと厳しいなぁと感じていて。そのタイミングで耳に入ったから、ドキッとした。「目指すもの」がないと何も見つけられなさそうだなぁと。「何を目指しとるん?」って訊いた子も悪気は無かったんだろうな。

「目指してるものが何かわかれば俺も探すの手伝うよ」というニュアンスが声から感じられたので。とっても微笑ましかった。でも、そう言われても上手く説明出来なかった子の気持ちもよくわかる。「目指す」よりも「出会う」のがいいものね、本は。

あと古本市で面白かったのは。しょっちゅう落とし物の案内放送がかかっていて。その説明が丁寧なような、ぞんざいなようなで。「ハンチングハットの落とし物が届いております。ハンチングハット、ハンチングハット、ええっと要するに帽子ですね、帽子。本部前でお預かりしております」とかいう具合。

「日傘、ええ黒い日傘、御婦人用。黒で薔薇色の模様が入っています。お心当たりの方は本部でお預かりしています」これなんかも。黒に薔薇の模様ならわかるのだけれど。黒に薔薇色の模様? なんかわかり辛いし、「薔薇色」っていう語がこういう場面で出て来るのがなんか可笑しい。

憶測だけれど。要はアナウンスなさってるのも古書店のオジさまなのだと思うのですね。だから言葉遣いが微妙にええっとそれこそ、ほんの微かにですけれど文学調なわけです。そこのとこの味わいみたいなのが面白くて。あと、落とし物の案内なのに何故か「ありがとうございました」で締めくくるという。

お客様も京都色があって目に楽しく。それこそハンチングハットを被った方、着物をすっきりと着こなした婦人(お茶かお花か踊りのお師匠さんと推察)、パイプを咥えて歩いてる人、袈裟姿のお坊さんも何人も。格好いいと思ったのは本を二冊ほど小脇に抱えて鴨川へ降りて行った男子学生。様になってた。

買ったばかりの古本をこれから読むんだろうな。鞄も持っていなくて。本も袋に入れてもらうのは断ったらしくて、素のまんまで。軽い足取りで川辺に降りて行く姿が素敵だった。
関連記事


  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://raffiner.blog70.fc2.com/tb.php/2338-7b840f96

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています。

表示中の記事

  • つぶやき集 2014年8月(4)
  • 2014年10月01日 (水)

カテゴリ

カテゴリー 月別アーカイブ

 

***