Loading…

ムーア人の最後のため息  サルマン・ルシュディ

Posted by 彩月氷香 on 20.2015 その他 翻訳文学   2 comments   0 trackback
4309205593

河出書房新社
Amazon

 逃れられないものを抱きしめることによって、私はそれに対する恐怖を失った。恐怖というものの秘密をお教えしよう。恐怖にあっては、すべてか無なのだ。威張りくさった独裁者のように、恐怖が愚劣な全能の目眩しによって人間の生活を支配するか、それとも人間がそれを打破し、その力を霧散解消させるか、どちらかなのだ。そしてもう一つの秘密を明かすと、恐怖に対する革命、あの悪どい暴君の崩壊をもたらすには「勇気」はほとんど役立たずなのだ。それはもっと直截なものによってもたらされる。すなわち、生活を続けていかなければならないという単純な必要によって。私は恐れるのをやめた。この世での持ち時間が限られているなら、びくびくなんかしている暇はまったくなかったからだ。

倍の早さで年老いていくという奇病を持つ主人公の独白。
そんな特殊な運命を背負っていなくても共感します。

さて。何しろ、この本は「高カロリー」で。
私、強烈な胃もたれを起こしました。
もう、著者の本は今後二度と読まなくてもいいと思うくらい。

「真夜中の子供たち」とか好きだったけどなぁ。
この本も嫌いとか苦手というわけでもなくて。
ただ、もう登場人物たちのパワフルさについていけない。

やたらめったら「我」の強い人しか出て来ません。
生命力が強過ぎて、見ているだけで目眩がしてくる。

病み上がりにジェットコースターに乗る、とか。
お腹の具合が悪いときに激辛カレーを食べた、とか。
そんな感じの無茶をやったような読後感でした。

体調が良いときだといいのかな・・・

(2014.12.2)
関連記事

氷香さん こんばんは

ブラッドピッド主演の「ベンジャミンバトン」のような主人公なのでしょうか

なんとなく興味の湧くタイトルに感じました。

でも相当”アク”が強そうですね。
2015.01.20 22:18 | URL | t0m0 #JyN/eAqk [edit]
「ベンジャミンバトン」を観ていないので。
うーんと。ごめんなさい。よくわかりません(笑)
はい。この作家さんは”アク”が強いです。
気合いが必要ですが、読み応えはありますよ〜
2015.01.21 22:15 | URL | 彩月氷香 #- [edit]


  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://raffiner.blog70.fc2.com/tb.php/2399-a4f2bbeb

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

<別館のご案内>
Instagram
99%、花の写真です。

moleskine絵日記
ちいさな絵日記。

表示中の記事

  • ムーア人の最後のため息  サルマン・ルシュディ
  • 2015年01月20日 (火)

カテゴリ

最新コメント

データ取得中...

月別アーカイブ

***