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島とクジラと女をめぐる断片   アントニオ・タブッキ

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青土社
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不眠に苦しむようになり、めずらしく休息することができると、声を抑えて泣いた。ときに、言葉が自分のものでなくなったように感じて、ふと気づくと、まるで他人がそこにいるみたいに、自分にむかって話しかけていることがあった。パリの医者はヒステリー症と診断し、電気療法を処方した。自分は無限を病んでいる、そうアンテノールはメモに書きつけたが、もしかしたら医者の診断より、そのほうが彼にはふさわしい病名だったかもしれない。

「アンテール・デ・ケンタル」

すてきな小品集。
・・・だと思います。

実はそんなにピンとは来なかったのですけれども。
ええ。うん。なんでしょ。
そういえば・・・タブッキはちょっと苦手でした。

すっきりしないんですよね。
詩的描写が美しいのはわかるのですけれども。
この靄々した感覚が魅力なのだなと思うのですけれども。

私の心に一番残ったのは、冒頭に引用した作品。
「自分は無限を病んでいる」って・・・他人事に思えません。

(2015.15)
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  • 2015年08月14日 (金)

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