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痛快!ローマ学  塩野七生

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集英社インターナショナル
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わかりやすく、面白い、ローマの歴史入門に最適な良書。
正直、そんなにローマという国に思い入れはないのですが・・・。

著者も言うとおり、ていうか、誰でも言うことだけど、
歴史に学ぶべきことは確かにたくさん、ある。

どの時代に、もしくは、どの国に、あるいはどの人物に、
焦点を当てるかで、見えるものは違ってくると思うんだけど、
塩野さん流に見ると、いちばん浮かび上がってくるのは、
「国を運営するために必要な資質」ってことかな。

私はどうも大局的に物事を見ることが苦手で、
なんでも個人レベルで小さく眺めてしまう、「知」より「情」の
人なので、歴史がいまひとつ、身近に感じられない。

何千、何万、もしかしたら何百万単位で人間を数えることに
心理的にすごく抵抗があるらしいのだ。
しかし、個人感情レベルに留まっていると見誤ってしまうことは
思う以上にたくさんあるのだな、と改めて感じた。

たまたまだか、のし上がってだか、理想に燃えてだか、
理由はそれぞれ異なれど、とにかくも一国のリーダーとなった人間は、
その大きな責任を背負って、いったいどのように生きるのか。

あんまり私が考えたことのない分野だけど、これは相当、興味深い。
ローマ時代に限らず、日本の戦国時代だって、そうなのだろうけど。
国のリーダーとしての資質、執政、戦い・・・その道筋には、
それを支えた人、反発した人も含めて深い物語と教訓があるのだよね。

リーダーたる者、大勢の人(民衆)の心を動かすことが絶対に必要な訳で、
それは現代だって変わらないんだけど・・・
じゃあ、どんなリーダーがいいんだろう。考えても、浮かんでこない。
っていうか、そんなこと具体的に考えたことも無かった。

思い描いたら、そういうリーダーが登場する、ってわけもないけど、
でも、この穏やかな無関心(本人が自覚すらしていない)が集まって、
真のリーダーが生まれ得ない土壌を作っているのかもしれないなぁ。

・・・と、柄にもなくそんなことを考えた。

(2010.6.24)



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  • 痛快!ローマ学  塩野七生
  • 2010年07月03日 (土)

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