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コウノトリの道   ジャン=クリストフ・グランジェ

Posted by 彩月氷香 on 25.2016 ジャン=クリストフ グランジェ   0 comments   0 trackback
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創元推理文庫
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以下、物語にとって重要な箇所ではありませんが。
何となく気にかかって付箋を挟んでいた箇所の引用。

常々ぼくは、先入観だとか固定観念にはきっぱりと異を唱えていた。けれどもこの世は、思いのほかわかりやすくできている。それがぼくにはわかっていなかった。真実とはいくら月並だろうとも、単純明快なものなのだ。そう思ったら、なぜか震えるような喜びが心の底から涌き上がってきた。

 ここには、相矛盾する雰囲気があった。希望と絶望、忍耐と怠惰、疲弊と熱狂が入り混じっている。この男たちは皆、同じ失われた夢の残滓なのだ。欲望にしがみつきながら、赤茶けた泥のなかを毎日手さぐりすることで、一生を終えようとしている。

繊細な描写で、場面や心模様が描かれています。
「読ませる」文章、ストーリー展開ですね。

しかしまぁ。残酷シーンの多いこと。
通奏低音のように「狂気」の気配が流れていて。

この狂気というものにも性差はやはりあるものか。
とても男性的な狂気のように感じます。

まぁでも。とにかく面白いには違いありません。
文章が映像的で。すっと入り込めるのです。

(2014.12.24)
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  • 2016年03月25日 (金)

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