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マイケル・K  J.M.クッツェー

Posted by 彩月氷香 on 01.2016 その他 翻訳文学   0 comments   0 trackback
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岩波文庫
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なんていうか。「濃い」なぁ。
読み心地は私にとっては、あまり良くなかった。

だけど。何か。
ずっと「残る」ものがある。

不条理な状況を描く小説が私はとても苦手で。
それは読みながら苦しくて苦しくてならないからで。
ただ、それが心地よいと感じる人も少なくないらしく。

そういう私も、時々、あまりの不条理さが反転して、
何やら癒し効果のある揺らぎの中に漂うことがある。

どうにもならなくて。
どうにも納得はいかなくて。
どうにも救いがなくて。
どうにも道が見えなくて。

それで物語も何やらちっとも進んでいかなくて。
ぐるぐるぐるぐるまわり続けていて。

しかし、「酔い」の中に「冴え」のある作品だ。

好きか嫌いかで言えば、好きではない。
嫌いでもない。
普通でもない。
いや、ちょっと厭かもしれない。

だけど。この「濃度」がなんとも言えない。
心に響くというのとは違うのだけれど、
妙に「充足感」を与えてくれる。

(2016.7.4)
また、読んでみたいと思う、著者の他の作品も。
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  • 2016年10月01日 (土)

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