Loading…
 

古城ホテル  ジェニファー・イーガン

4270003197
武田ランダムハウスジャパン
Amazon

なんの先入観もなく、本の装丁とタイトルに惹かれて手にとってみた。ほぼ、予想通りの内容だったといえる。古いお城をホテルに改装しようとしている男のもとへ呼び寄せられた男の話。

メタ・フィクション的な様相もありつつ(何しろ主人公がネット中毒である)、冒頭はカフカの「城」を彷彿とさせるような彷徨う雰囲気もあり、そもそも主人公が誰なのか、何が現実なのかが途中からわからなくなってくる辺りで、ファンタジーめいてもくる。

舞台はゴシック調だけれども、人物が現代的な悲哀を体現している。幼児性の強い大人とでもいいましょうか。ああ、たぶん私自身もざっくり言うとここにカテゴライズされるのかもしれないと思えるような。

メロドラマチックに終わるのが残念なのかもしれないし、まぁこれでいいのかなという気もする。映像的な作風で、幻想的な旅をした感覚を味わえます。

積極的におすすめするような作品でもありませんが、楽しく読めました。浅いのだか深いのだかわからない、ちょっと軽くも思える人物描写も決して嫌いではありません。良い意味で現代的な感覚をうまく捉えている。主人公が彼の「ラッキーブーツ」と呼ぶブーツに固執する辺りの描写は見事です。

(2016.)
「ホテル」と「古城」が好きなので。タイトルを見ただけで読みたくなってしまった本でした。書きませんがここにもう一つ加わる要素も私はどうやら好きなようですね。盛り沢山に、好みのアイテムが鏤められていました。
関連記事


  • 管理者にだけ表示を許可する

trackbackURL:http://raffiner.blog70.fc2.com/tb.php/2866-c5e7d861

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

*初めましてのご挨拶
*ブログタイトルの由来

<別館のご案内>
Instagram
99%、花の写真です。

moleskine絵日記
ちいさな絵日記。

表示中の記事

  • 古城ホテル  ジェニファー・イーガン
  • 2016年09月22日 (木)

カテゴリ

最新コメント

データ取得中...

月別アーカイブ

***