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2017年11月に観た映画

2017.12.01 映画   comments 2
ccmegamino.jpg 11/17
女神の見えざる手
★★★★★

監督 ジョン・マッデン
2016年 フランス・アメリカ合作
132分

ジェシカ・チャステイン
マーク・ストロング
ググ・バサ=ロー


すごく観たい映画ではなかったけれど、評判もいいし、広告で見た時に女優の顔つきがいいと思ったので観に行きました。いや、良かった! とてつもなく冷酷なまでに強くて有能な女で、そのやり口はまさに「手段を選ばない」ロビイストが主人公。

ロビイストというのは日本では馴染みの薄い言葉ですが、辞書によると「圧力団体の利益を政治に反映させるために、政党・議員・官僚などに働きかけることを専門とする人々」とあります。まぁ、その辺は映画を観ていればちゃんとわかります。ともかく。「勝つ」ことに取り憑かれたようなリズは、勝つために仲間すら欺き、徹底的に利用する。

それなのに。彼女には魅力があり、悲哀があり、端的に言うと、カッコ良くて憧れる。理由は彼女自身が自分のやり過ぎを自覚していて、そのことを「ずっと境界線がわからなかった。昔から」と独白していたところに見つかる。境界線を超えてしまう彼女は「わからない」と言いながら「わかっている」。常に自分が境界線を超えてしまう人間だということを知っている。

そんな自分を変えようとはしていないのだ。そんな自分のまま生きようとしている。その境界線の無さが他人に対してだけではなく、誰よりも自分に適用されていて、彼女は他人を駒のごとく動かすのと同じく、自分自身も駒として徹底的に利用し尽くそうとする。他人に対する何倍も自分に対して冷酷だ。痛ましいほどに「強い女」で、誰にも頼らない。

強い女が苦手な私ですが。このタイプの強い女は好きですね。というよりも、感服。一目見て、いいなと思った通り、主演のジェシカ・チャスティンの演技は素敵だった。惚れ惚れした。

何もかもを計算しつくした彼女の誤算がひとつあり、それが「嘘」によって救われた場面が良かった。そしてキーとなる人物のある行動を「読めなかった」ことが悔しかった。なんと隣りで観ていた母はそのことは「読めた」のだそうで、なお悔しい。まんまと騙された私の素直さよ・・・。

脚本も良かった。ダレがない。スピーディーでムダのない展開だけれどジェットコースターではない。一つ一つの場面がキマっていて、台詞もいい。それも後で振り返って生きてくる言葉が幾つも鏤めてある。二度観ても美味しいタイプの映画。

褒めちぎりましたが、邦題にはいつもながら文句を言いたい。原題は「 Miss Sloane」

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2018.03.06 23:08 | | # [edit]
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2018.03.06 23:08 | | # [edit]


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