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勝つ人間の「見切る」技術  桜井章一

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サンマーク出版
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ものごとをシンプルにする「見極め」、前向きな決断。

見切るとは、上記のようなことだと桜井氏は言います。
私は「シンプル」という言葉に食傷気味で、「しょせん人間はややこしくてナンボやろ」と開き直りかけている最中だったりしますけれど。

一方で「選択肢がたくさんあって自由に選べるしんどさ」に疲れ果て、選択肢を減らしたいという願望を強く持っているのも事実。

「目の前に現れる一見数の多い選択肢をスパッと切り捨てることが欠かせない」という著者の言にはブンブン首を縦振りいたしますが。その「見切り」の基準、胆力、判断力はどこから生まれるもんなんでしょう?

・氾濫する情報から生まれる選択肢の誘いに乗らない
・自分の“本心”が何を欲しているかを問う


ごもっともでございます。そうありたいと願い、心掛けております。結果、「立ち止まる」場面が多過ぎていっこうに前へ進みません。

自分に問いかけると「うーん。ちょっと待ってね。今、考えてるから。えーっと。まだ悩んでるから。あのね・・・もうちょっと時間ちょうだい、決断できないから」という返事が返って来ます。おい、はよせんかーい!

悩める私に心強い提言を本書の中からみつけました。

目の前に選択肢がいくつもあって迷い捨て切れないというときは、違和感のあるものから外していく。残ったものが正解である確立が高い。感覚で判断するのは、明確にこれだという確信はないが無理がない。

実は私もこの方式で長年「選ぶ」ということをしてきたのですが。違和感のあるものがそもそも多過ぎ、そんな自分に疲れ、悩み。反動で違和感に対して「甘く」なってしまっていました。「このぐらいは許容範囲」と。

違和感に素直に従えば、ビシバシ「見切る」ことができるかも!

しかし。「違和感レーダー」が有能だとしても。選択肢が過剰であれば、振り分けるのに物理的に時間が必要。だから桜井氏はおっしゃるわけですね。「情報は少なければ少ないほどいい」と。

情報の摂取量を減らすことは、現代においてはよほど意識しないと難しく。どうやって質の良い情報を適度な量だけ取込めるかというのは、近年の私の課題になっていますが、「本を読まない」という桜井氏を参考にするわけにはいきませんので、別の機会に。

見切りを重ね、シンプルに削っていって「あ、残ったな」という数少ないものが「自分」である。余計なものを前向きに見切っていくことで等身大の「自分」を初めて見出すのである。

あきらめることで達する余裕ある心持ち。そんな人は何か行動をしなくても、じっと座っているだけで粋な気配がふんわり漂ってくるものだ。そんな粋な香りを嗅ごうにもどこにも見つからない社会はちょっと寂しい。

等身大の自分とかいうものには、正直憧れませんが。ええ、なんだかんだいっても「ええかっこしい」の精神は捨てませんが。「粋な人」にはなりたい。なってみせます。えっと・・・死ぬまでには。

締めくくりの一文が素敵でしたので、引用します。

 見切り、あきらめるということは、何かを終わりにすることだ。だが、この終わりはまさしく始まりでもある。終わりの合図とともに確実に新しいものへのスタートは切られる。終わりを何でも始まりに変えてしまえば、人生はもっと前向きなものになるだろう。たとえば失敗だってただの終わりではなく、成功の始まりになる可能性を孕んでいるのである。

 もし、あなたが見切ることになかなか踏ん切りがつかなければ、そのことを「ジ・エンド」と思っているからだ。見切るとは新しい何かを始めること。その始まりに希望と可能性を見出せば、見切ることはそう難しいことでないかもしれない。

 仕方なしに見切らざるをえなかった場合でも、「ああ、ここから新しいことが始められるんだ」と気持ちを切り替えていけばいい。そうすれば、「悔しい」とか「残念だ」と言ってうなだれる暇などないだろう。

 もし「終わり」に心が暗く覆われることがあれば、その霧を払いのけ、始まりと終わりが果てしなく連なっている大きな円をぼんやりとでも感じてみることである。そこから希望の光はきっと刺してくるだろう。

ちなみに著者の桜井章一氏は、雀鬼(ジャンキ)というあだ名を持つ、二十年間無敗の伝説を持つ雀士。さすが、常識的な考え方からは外れていらして、妻となる人を選んだ経緯などは殊に面白い。

 (2017.1.4)
「見切る」「諦める」なかで、「諦めない」「諦められない」ものが見えてくるのでしょう。努力も才能も限度があるなかで、自分のそれを精一杯注げるものを見つけて生きたいと願う私にとって、「見切る」ことは必要だと実感します。そのために「感じる」ことにもっと焦点を合わせていきたいと思っています。
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  • 2017年03月03日 (金)

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