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考える力をつけるための「読む」技術  妹尾堅一郎

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ダイヤモンド社
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「誤読」の危険・・・きっと私も「誤読」してる。

「情報の解読と解釈」と副題にあります。
私、文章の理解力はあるつもりでいるのですが。
データを読むことが出来ない人間でして・・・

本書で一番大事な(と私が思った)ところを引用しますね。

往々にして我々は、自分の解釈を解読のように思い込んでしまう。あたかも客観的に正しく解読したかのように思っていても、それはその人独自の解釈であり、他の人は全く違って解釈をしていたりすることがある。両者の違いを意識することは、非常に重要である。

では、解読と解釈の違いとは? 整理してみましょう。

「解読」
データを読むにあたって、そのデータが作られた際に用いられたコードを探して、そのコードに従ってデータを読むこと

「解釈」
あるデータを読むにあたり、自らの解釈基準自体を作り出し、それに添ってデータを意味付けしていくこと

あ。あ。あ。めっちゃ思い当たりますね。
「解読」面をしている「解釈」が横行している姿が見える!
そして、根が素直(ホンマか!)な私は騙される(笑)

気配としては察することがあるんですね。
専門家が尤もらしく発言すると「解読」風ですが。
それって「解釈」ですよね・・・と。

しかし、書物の形をとり、データがてんこ盛りだと。
うっかりと、著者の「解釈」であることを見逃すことも。

そのことを実例を盛り込んで説明してくれているのが本書。

グサッと突き刺さってひと言がありまして。
「無垢な人間には統計は読めない」

あ・・・。いえ、私は無垢とは程遠いと思いますが・・・
数字に弱過ぎて、数字を見た瞬間「無垢」になります。
え。「無知」の間違いですか? はい。認めます。

抽象的な話になってしまいましたので、実例を一つ。
数字の読み方についての記述は面白かったですが、
私の弱い頭でわかりやすく説明するのは不可なので見送り。

簡単な文章でも、意味が違ってくるというのを挙げてみます。

例えば、新聞のA紙、B紙、C紙での記述の違い。

A紙・・・生産量は200万トンであった。
B紙・・・生産量が200万トンを突破。
C紙・・・生産量が200万トンを達成。

数字だけみれば、同じことを言っていますが。
意味合いが違いますよね?
200万トンという数字の位置づけが違う。

前後の文章を読まないと正確なことは言えませんが。
Aだと、200万トンっていうのは大したことない印象。
Bだと、勢いを感じます。伸びてる会社?
Cだと、なんとか頑張りました、という感じ。

なるほどなぁ。こういう点を「読む」んだなぁ。

グラフの読み方も面白かったですね。
というよりも、ちょっと怖くなりました。

図や表は簡略化されているもので、つまり加工されたデータ。
情報を取捨選択して、書き手の意志で作られている。

同じ数値をどのような表にするかという例を見て。
うわー。同じはずなのに真逆の印象!と吃驚。

私・・・やっぱり「無垢」な読者かもしれません。

(2017.2.12)
なぜ「トンデモ本」が生まれるかがわかった気が・・・
本書の中のこの一節が上手く説明してくれています。
あるルールに則って作られたものの一部が、たまたま表向きに一緒になっているがゆえに、他のルールを想定してしまうのである。これが危ない。
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  • 2017年05月29日 (月)

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