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万年筆インク紙  片岡義男

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晶文社
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万年筆を買い、インクを買い、紙を買う。

ただ、買うのではありません。買いまくるのです。
買いっぷりがまぁ・・・凄まじい。

その昔。モンブランの22を金ペン堂で買った。
インクはパーカーのウォッシャブルブルー。
以来、同じ万年筆とインクを使い続けた。

それは。良いと思います。
私も気に入ったものをしつこく使うタイプ。
が!たくさん「書く」ということを考慮しても。
なぜ「30本は買った」となるのか?

万年筆って消耗品でしたっけ?
その名の通り、長く使えるものではないの?

とにかく。彼はモンブランをどんどん消費し。
ある日、その型はもう無いと言われて。
代わりに勧められたペリカンを今度は気に入り。
即座に5本購入する・・・五本???

その後、なんとあっさりワープロへと転換。
30年以上万年筆を使わないで過ごすのです。
うーん。これもわかるようなわからぬような・・・

そして。再び万年筆を買う日がやってくる。
ここでまた、あれもこれもと買いまくる。

物欲っていうのとも、違うような。
いや、その中の一つのカテゴリだとは思うんですが。
この感覚は私にはないなぁと感じます。

もちろん、皆無ではありません。
万年筆を順々に買って試し出したところは、わかる。
財力不足でマネできませんが、私もやりそうな行動です。

何故、そんなに買わねばならぬのか。
ひとことで言えば「より良い一本」を求めるからでしょう。

これが、より高価であるとか、美しいであるとかなら。
こういう買い方にはならないはずで。
より「書きやすい」を求めるから、こうなる・・・

道具にこだわるということは物欲の中でも底なし沼。
「使いやすさ」というのは人それぞれで。
しかも人(=当人)もいつの間にか変わるのです。

万年筆は、書き味の個性が幅広い。
書ける線の太さから、ペン先のしなり具合から、
軸の握りやすさやら、重心のバランスやら、
インクのフロー(出方)やら・・・

さらに。片岡氏も書いていますが。
万年筆を選ぶことは紙とインクを選ぶ事でもあります。
インクや紙が変わると書き味が全く変わってしまうので・・・

この三つの組み合わせのベストな物を探す。
気が遠くなります。頭痛がします。吐き気がします。
いえ、凝り性の人間はあれこれ試すのが楽しいわけですが。
その結果、使わないペンや紙がゴロゴロ・・・うぅ・・・

実は私も、運命の一本を見つける長い旅の入り口にいます。

でも、この本を読むと、もうそんなの探すんやめときーな。
今あるものを、その悪いクセも許容して、大切に使いーな。
欲張ったらあかんわ。完璧なんてないねん。

と・・・そんな・・・気持ちになります。

一方で。どこかにあるかもしれない、
「まるで私のために生まれて来たような一本」を夢見てしまう・・・


(2017.3.5)
正直に言いますと。私の好きな書き味は。
ユニボールシグノ極細0.38mmなのです。
ええ。万年筆でもボールペンでもなく、ゲルペンです。
ノック式はダメ。キャップ式に限ります。
これは、もうずーっと、ずーっと昔からそうなのです。
で。もうこれでいいやん!と、たまに思うのですが。
チープな見た目がどうしても許せないという困った性格で・・・
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  • 万年筆インク紙  片岡義男
  • 2017年05月19日 (金)

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