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あたしの一生  ディー・レディー

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飛鳥新社
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あたしの主人、ではなく。あたしの人間。

ああ、そうか。
猫は自分が飼われているとか、保護されているとか。
そういう風には考えていないのかもしれないな。
うん、きっと、そうなんだな。

飼い主への愛情は深い。
その想いのまっすぐさに胸が痛むほど。

この物語の主人公は、猫のダルシー。
飼い主が自分を選んだのではなく、
自分が飼い主を選んだのだと、強く主張する。

彼女の良いところは。
一途に「あたしの人間」を愛しつつも。
誇りを持って「あたしの人生」を生きている点。

これは猫が語る自分の一生の物語だけれど。
彼女の人生・・・ならぬ猫生は、
飼い主にとってかけがえのない贈り物だったとわかる。

自分らしく生きる。

そう願うのは簡単だけれど。
そこに愛が絡む時。その実現は難しくなる。
でも、だからこそ、人生は輝く。

猫にでも出来る、とは思わない。
猫だから出来る、とも思わない。

多くを望まず、しかし自分の求めているものには貪欲な生き方。

猫好きさんも。そうでない人も。
人嫌いさんも、人見知りさんも、寂しがりさんも。

愛ってなんだろうと考えてみたことのある人は。
胸にズキン、と響くものがあるでしょう。

著者が何度も繰り返したであろう言葉を、最後に。
「ありがとう、ダルシー」

(2017.4.6)
感想を書くにあたって。もう一度読み返しました。
(再読日は2017.8.25です)
内容を軽くチェックするつもりだったのに。
気付けば最後まで読み切っていて。目には涙・・・
猫目線の物語を読むのはこれが初めてではありませんが。
これほど、リアルな猫らしさを体感したことは無かったかも。
小説向きに脚色されていない、これぞ猫!な感じ。
(あ。私、擬人化された猫が主人公の物語とかも好きですよ)
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  • 2017年08月28日 (月)

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