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私の「本の世界」  中井久夫

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ちくま学芸文庫
Amazon

憧れの人の「読書」

私。お金はあればあるだけいいし。
綺麗なものが好きだから、自分も美人な方が嬉しいし。
育ちの良い人が好きだから、名家に生まれたかった。

でも。
実際にお金持ちが羨ましい?
美人が羨ましい?
名家出身が羨ましい?

・・・かと自らに問えば。

ま。そりゃそうだけど、それ程でもないのです。
だって、どれもそれなりにしんどいでしょ。

お金がないから気楽。
美人じゃないから気楽。
名家出身じゃないから気楽。

うん。持ってる人は持ってるものが重荷でもあるのよ。

しかし。「頭が良い」人だけは無条件に羨ましい。
頭がいいこともしんどいのは承知だが。
頭が悪くてもしんどく生きている私としては。
どうせ辛いにしても、もっと高次元の苦しみが欲しい。

自分が次元が低いとか自虐に走るつもりはないですが。
賢い頭が欲しいのです、切実に!

頭が良ければ。出世する可能性は高いし。
いわゆる成功者になれるかもしれませんが。
そういうことを求めているのではありません。

色んなことが「解る」頭が羨ましい。
もっと、「解りたい」んです。あらゆることを。

私、知識欲はある方なのですが。
その「欲」に「知力」がついていかないのです。

頭が良い人が好き、憧れといっても。
頭でっかちな人よりは、頭弱くても心の美しい人がいい。

知と情というざっくりした括りで言えば。
私は間違いなく、「情」に傾いてる人間ですが。
「情」が感じられる「知」というものを見ると心が震えます。

中井久夫氏の書いたものを読むと。
この人は抜群に賢い人だとわかります。
しかも、情に篤い、細やかな感性の人です。

ま。そういう人も時々はいらっしゃる。
ただ、私としては、知と情のバランスの良さ、
それに伴う行動力・・・ああ、こうなりたいという憧れの人です。

せめて。氏の「本の世界」を覗かせて頂き。
ちょこっとでも参考にさせてもらって。
私の弱い頭を鍛えようと本書を手に取りました。

ああ。しょっぱなから、ポール・ヴァレリーですか!

読めば読む程、ビシバシ打たれるというか。
完全にノックアウトです・・・

私の頭が悲鳴をあげそうな本がズラズラ並びます。
いや。理系がダメなのは散々自覚させられていますが。
文系寄りでも、き、きき、厳しい気配・・・

精神医学にそれほど興味があるわけでもないしなぁ。
ギリシャ語の詩の翻訳をされている中井氏は、
詩にも通暁しておられるんですが。
私、翻訳詩が超苦手だし・・・

先生の同輩、先輩、後輩の本の類いは。
そもそも、レアで手に入りにくい本ばかりだし・・・

中井先生の書く言葉、思考が大好きなのに。
先生の読むものを、私は読める頭がない。
なんかもう、哀しくなってきました。

元々の頭もそんなに良くないけれど。
若い時に頭を甘やかし過ぎました。
今更に、猛烈に、反省します。

え。う。ま。メゲズにメモった何冊かを読んでみます。

あと。数カ所。なるほどと思ったところ。

「書評の書評というのがあってもよいが、なぜないのだろうか」

リルケ「山に登った人は山の土を大量に持って帰りはしない。リンドウの花を一輪だけだ」

J・K・チェスタトン「凶者においては理性だけが狂っていない」

訓示めいた「すべきである」「してはならない」という表現がきわめて少ない。こういう表現はしばしば不十分な叙述、不十分な経験を補うために使われるものだ。

(2017.10.12)
中井氏の著作は、いつも読んで癒されるのに。
今回は苦行でした。頭がどうもついていかなくて。
でも。紹介された本の中から何とか読めそうなものを選び。
Amazonの欲しい物リストにとりあえず放り込んでおきました。
頭を鍛えるために、少しずつ読むつもりです。

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  • 2018年03月07日 (水)

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