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罪のスガタ  シルヴァーノ・アゴスティ

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洒落っ気ある残酷さ。

なるほど。著者は映画監督ですか。
実に。絵になる作品です。

ありそうな。
なさそうな。

決してありふれてはいないけれど。
突飛というには、どこか親しみのある・・・
そんな、加害者と被害者。

いえ。どちらも被害者なのか?
善いも悪いもない。
哀しいも嬉しいもない。

罪とは、絶望した人間の本質が表面化したものに他ならない。

人間を閉じ込めている牢獄は目に見えない。だからこそ、その檻は破ることができないのだ。

作中のこの言葉に、著者のメッセージは表れている。

そして。こんなにも明確に「罪」を語っているのに。
やはり、罪のスガタは明らかではない。

「罪」は結局。
その姿を見た者の中にしかないのかもしれない。
それが当人であれ、被害者であれ、傍観者であれ。

あなたにとって、その行為は「罪」ですか?
・・・そう問われたとき、万人が同じ答えは出さないだろう。

そのことは何かトテツモナク、残酷な現実だと感じるし。
一方、同時にそのことが小さな救いでもあると思える。

「罪」は結局。
ひとつの鋳型に嵌るようなものではなく。
だからといって、存在しないとは決して言えない。

(2017.12.5)
日本では無名の監督ですが。
彼の代表作である「カーネーションの卵」は。
フェデリコ・フェリーニ、ベルナルド・ベルトルッチも絶賛したそうで。
そのタイトルの不思議な魅力からしても、機会があれば観てみたいな。
(京都で過去に上映会は行われたようですが・・・)


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  • 2018年04月23日 (月)

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