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忘れられた花園 下  ケイト・モートン

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東京創元社
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妄執の果てに。

運命の残酷さが際立つけれど。
それを呼び寄せたのは当人たちの想いと行い。

なぜ、そんなにも強く願ったのだろう。

わかるけれど。わかりたくもないような。
わかるから、無縁の世界にしておきたいような。

暗闇の中の仄かな光の魅力、魔力。
暗がりに咲く花の美しさ、怪しさ。

現代になったからと吹き払われるものでもないけれど。
良くも悪くも、薄れてしまったものたち。

知らなくてもよかったかもしれないけれど。
知ったことで芽生えたものもある。

結局、どちらかを選べるほど、人は強くない。
嫌が応にも流されて行く。

いいえ。それは違う。

「失ったもので人生を測っては駄目」
作中にて脇役の女性がヒロインに投げかけた言葉のとおり。

失っていないものも、たくさん。あるはずだ。
自分の持っているものの価値に気付けば、道を開くことはできる。
まだ。今からでも。

(2017.12.24)
主人公のひとりの出自の謎が物語を牽引しますが。
私は、割と早い段階で答えを察しました。
二代に渡って不幸な女性が描かれますが。
三代目の女性はその不幸の輪から抜け出します。
それでやっと、妄執と狂気の世界から救われるわけです。
しかし、闇があるからこそ生まれる陰影が本書の魅力。
宝探しと肝試しの入り交じったような探検気分を堪能しました。

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  • 2018年05月21日 (月)

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