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『収容所のプルースト』ジョゼフ・チャプスキ

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読後のつぶやきから思い出す

昨日「収容所のプルースト」読了。この本について呟いて下さった方に感謝。私の長い長い「読みたい本リスト」は数千冊の玉石混交の本で埋められていて。その中からなぜか「石」の方を優先的に読んでいるこの頃。直感で「玉」とわかるこの本を、すぐにでも読もうと思わせてくれました。

感想は簡単には出て来ない。読みながら、色んなことを考え、色んなことに気付き、もっとよくよく考えてみたいことが静かに降り積もった。そもそも私、「失われた時を求めて」を読み終えていないのだ。「スワン家のほうへ」しか読んでいない。読み辛かったわけでもないけれど、続きを読みそびれている。

焦って感想を書きたくないし。かと言って日常にかまけて忘れてしまいそうでもあるし。ひとつ言うならば、「本の読みかた」ということについて考えたし、時を超えて変らないものと変ったものとについて考えた。なぜ、本を読むのかということも。読後の時間を含めて読書をとらえるということも。

昔、私はなかなか優れた読み手であったと自負するのだけれど。そして今はまったく堕落してしまったと感じるのだけれど。それは気が散らすものが多いからで、気を紛らす種に事欠かない、ある意味では豊かさゆえなのだろう。本を読むことがもっと切実だった時代があったのだと懐かしい。

ああ。読書って。こんな風に。こんなにも。
人生の糧になるんだ。支えになるんだ。希望になるんだ。

本のない場所で。
記憶の中の著作についての講義をする。
それほど。人は「知」に常に飢えている。

物思うこと、考えること。
そのことは苦境にある人間を救うのだ。

自らの苦難を思い、考えるのではない。
対象は、大切なもの、美しいもの、尊いもの。

それによって。お腹も膨れないし。
安眠が保証されもしないし。
現状が改善されたりもしない。

そもそも。本を読むことがそうだけれど。
本がない場合でも。本は心に栄養をくれる。

あ。私には著者みたいな記憶力も知性もない!

それでも。心の中で反芻するのかもしれない。
かつて読んだ本の言葉を。思い出を。

(2018.3.29)
「★★★★★」 また読みたい本
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時々、写真や雑記も。

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  • 『収容所のプルースト』ジョゼフ・チャプスキ
  • 2018年12月17日 (月)

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