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『賞の柩』帚木蓬生

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新潮文庫
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傑作サスペンス、は褒めすぎと思う。
けれど気持ちよく読める。品位がある。
それが私には物足りなくもあるけれど。

ノーベル賞にまつわる陰謀、という題材に、正直なところ興味もない。
それでも、一つの道を選んで生きる人の姿勢の、様々な有り様に
考えさせられることがたくさんある。

「留学先で最新のものを学ぼうとしても、そんなものは時が経つにつれて色褪せる。それよりも、古いものを学んだ方がいい。深い所にある、ものの考え方を学ぶべきだ」

人物の描き方や、ヨーロッパの情景の描写などは、
静かで、一歩控えた語り口に好感が持てる。

「デザートに出たケーキは頭の芯が痛くなるほどに甘かった」
これは私の経験にもぴたりと呼応して、笑えた。懐かしく思い出した。

(2004.10.21)
端正な作風の作家だと思います。
一時期、まとめて何作か読みました。
安定感のある、極めて上質な小説をお書きになるのですが、
どうも、「お行儀が良過ぎる」印象があって、物足りないのです。
私の勝手な、感覚的な感想に過ぎませんが・・・。
でも、読んで泣ける力作だったりはするのですよね。
近頃の作品はどんな風なのか、ちょっと気になります。


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Author:彩月氷香

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時々、写真や雑記も。

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