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『アメリカエッセイ傑作選〈2001〉』

2018.11.23 未分類   comments 0
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忘れ難いエッセイたち

序文でエドワード・ホーグランドはこう語る。

「エッセイとは、印刷物を通して語り合う手法である」

当たり前だけど。
エッセイに欠かせないのは書き手の視点。

それが。日本のエッセイとちょっと違うのかな。
生活環境もなんだかんだ違うしね。
読んでいて、ほぼ短編小説だなと感じました。

とあるジャーナリストのね。
エッセイが凄まじ過ぎて言葉を失った。
彼は異常かつ残虐な殺人事件ばかりを追っていて。

誰もが耳を塞ぎたくなる事実を発信し続けて。
それゆえに世間からも冷たい眼を向けられて。

なぜ。そんなに「知らねばならない」のか。
知ったことを、広めなければならないのか。

ジャーナリストとしての使命だなんて綺麗事ではなくて。
そこには純粋な正義感が溢れているわけでもなくて。

人間の闇を。自分の中にも見ていて。
それを非常に憎んでいて。

あー。
ここに本がない上に数ヶ月過ぎてしまったから。
正確な内容ももう思い出せないのだけれど。

ただ。
彼の苦悩が読んでいて間近に迫ってきた。
その迫力が忘れ難い。

それと。木こりの友人の話。
これも、もう一度読んでみたいな。

どちらも。
読んでいて。心の中に跫音がするようなエッセイだった。

騒がしい、というわけではない。
でも。軽やかな跫音ではない。
その響きは「ズキズキ」という痛みにも近い。
「ゴトゴト」という不安にも近い。

全体に。選び方のせいかもしれないけれど。
重量があって。どしっとしていた。

批評精神、かな。それかな。
あと社会観察、かな。そうかな。

読み応えがあり過ぎて、少しずつしか読めなかった。
そのザワザワと心を揺らす読み心地は決して嫌じゃなかった。

(2018.6.10)
アメリカに限らず。海外のエッセイを色々読んでみたいな。
著名作家のものばかりでなく、幅広い人のものがあるといいな。
他人の物の見方に私は興味があるのだと思う。
小説からもそれは知れるけれど。
エッセイはまた違う切り口や展開があっていい。
物を書くことって。
多かれ少なかれ「自分を追い込む」行為だと思うけれど。
追い込み方が小説とエッセイは違うんだな。
日本のエッセイは「軽さ」「何気なさ」を纏うことが多くて。
ギチギチと追い詰めていはいかないような気がする。
直球で豪速球ばかりボンボン投げ込んでくるような。
そういうエッセイが新鮮だった。いいね、こういうのも。

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  • 『アメリカエッセイ傑作選〈2001〉』
  • 2018年11月23日 (金)

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