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『本棚の本』赤澤かおり

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「ものづくり」する人の本棚

本棚を紹介した本って興奮しますね。

本の体裁がどうであれ。
紹介される本の持主が誰であれ。
本棚を撮影するカメラマンが誰であれ。
本棚を訪問して記事を書く人が誰であれ。

そこに誰かの本棚がある!
それを覗き見できる!

それだけでテンションが異常に上がります。

本書に取上げられる本棚の主たちは。
シェフやデザイナー、料理家、スタイリスト、
イラストレーター、フードコーディネイター、
カフェの店主、酒屋の店主、フローリストなど。

文学畑の人ではなくて。
クリエイター畑の方々。
本(文章メインの)に直結してない職業の人たち。

や。これ。面白いわ。

やはりビジュアル系(音楽じゃないよ)の本多し。
好きなんだよね。こっち方面も。
読むより眺めるっていうタイプの本。

うずうずします。

おしゃれな料理本とか。
雑誌も大好き。写真集も。

読む愉しみに負けないくらい。
見る愉しみに魅力を感じます。

文庫本より単行本が好きなのも。
本の姿やデザインを愛でられるから。

とにかく。
紹介される本が異色だわ。
それでいてチラホラ私の愛読書が混じってる。

そっか。
私も意外とこっち側(ってどこさ?)の人なんだー、と感じた。

まぁ。混じってる人も多いと思うんですけれど。
ていうか重なる部分もあるわけですけれど。
美術畑と文学畑は興味の範囲が違うのね。

違うっていうより。
守備範囲の広げ方のモンダイかな。

文章を書いてる人の本棚より。
ある意味、楽しいなー。
(正確に言えば、文章書いてる人もいます)

本から得ようと思っているものが違うかな。
いや。そういうと語弊あるけれど。

活字狂よりも。なんか自由な印象。
活字の方が重いだろ、っていうとそうとも言い切れず。
ある種のビジュアル本の衝撃も心を圧倒するのだけれど。

その感動を響かせる場所が違うような気がする。

まぁそれにしたってなんだって。
魂を震わせるものに出会っている人の本棚はいいよね。
そもそも、そうでない人は本棚なんて必要ないだろうけど。

いや。
自分のイメージ戦略公開の場として本棚作る人もいるけど。
それはまた、別の話。

職業的に本が必要な人間よりも。
本を持つことの必然性が薄いの人の本棚は。
もの凄く純粋にその人の「大切」な本だけが詰まってる。

そんな感じがした。この本を読んで。
そう。なぜか文章が多いんだな、この本。
だから「眺める」より「読む」時間が長かった。

著者の親しい人の本棚が多くて。
本棚の持主の紹介がやたら丁寧で。

それは。そうしないと、「それ、誰?」になる面もあり。
でも。有名人の本棚じゃないからツマラナイってのはなく。

本棚の主の紹介の文章が楽しい。
すっごく個人的な話なところが好きだ。
主を語りつつ、著者の自分語りがちゃっかり混じるところも。

赤澤さんて人も。本棚の覗き趣味があるヘンタイで。
(わー。ごめんなさい!でも本人も認めてる)
本棚訪問にワクワク・ドキドキしていて。

少し、怖かったりもするんだよね。
「見せてもらう」のが。
「見せてもいいよ」って信頼を得た嬉しさとともに。

見せる方としては。やっぱり恥ずかしいかな。
照れというか面映いというか。

それでも。
「本棚を見せて」と言われて。
「いいよ」と言える人でありたいな。

それは本棚の内容が知的だとか高貴だとかではなく。
ちゃんと。そのような本棚になったことを説明できるような。
本と自分のつながりを自他共に納得させられるような。

あ。意外性はいいんですよ。大歓迎。
それも含みながらの、要は愛情が感じられる本棚であれば。
きっと見せることが面映いながらも、見せられる。

(2018.9.17)
本に対する執着の少ない本棚の持主もいて。
すると。本の量はかなり少なかったりして。
でも淘汰した後に残った分、濃い本棚に感じる。
もしくは、さらりといい軽さの本棚であったり。
大きな本棚より。小さな本棚の方が面白いかも。
やみくもに読むことも、やみくもに揃えることもしない。
そのことで均一化されず、豊かな凸凹が生まれる。
本ばかり、読んでもいられないしね。
本よりも大切なものがある人の方が。
持っている本をすごく大切にしている気もする。
最後に残念なことをひとつ。
文字も写真も小さ過ぎる!ルーペが必要!
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読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

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  • 2019年02月13日 (水)

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