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『みるみる字が上手くなる本 PHP文庫』 田中鳴舟


みるみる字がうまくなるかどうかは、さておき。

美文字もくせ字、ということに。
先日、気付いたわけです。
『美しい日本のくせ字』という本を読んだおかげで。

その「くせ」を色々見比べてみたいな、と。
字が上手くなりたいというのは勿論ありますが。
それ以前に、どんな字が自分にとって「上手い」か知りたい。

あと。綺麗だなと思っても。真似できないタイプの字もある。
自分の字の特性に近くて、綺麗なお手本を見つけたいのです。

で。本書の田中鳴舟さん。
日本ペン習字研究会 会長でらっしゃいます。

ペン習字の王道、といった感じの字。
素直に、万人がきれいと思えるタイプの字。

いかにもお手本っぽい字と申しますか。
安定感もあり、くせも少なく。
私の字の性質から言うと、マネやすい字。

ひらがなも上品です。
くねくねもあまりなく。
ほどほどに丸みもある。

勘違いでなけれぼ。
高校の授業の時のお手本はこの先生の字だった気が。
楷書も行書も端正です。

ただ、なにぶん。
王道すぎて、古臭い字の印象がなくもない。

やはりクセはもちろんありまして。
横の線が揃わないところが見受けられる。

右上がりに弧をを描く線のくせは私にもある。
ただ私の方がクセが強いので。
田中先生くらいに抑えれば綺麗に見えるんだなとわかる。

いきなり、弧を描くクセを真っ直ぐに矯正するよりは。
遥かに楽だし、字も不自然にはならない。

好みとしてはすごく好きではない。
こんな字が書きたい!とテンションは上がらない。

でも、書きやすそうではあるし。
きちんと、正しい字で見ていて気持ちは良い。

横書きの文章の時はバランスが少し悪いかな。
あと。ひらがなの結びは、とても小さい。

「は」「な」「ま」「よ」のむすび、ね。
これが、お魚型か、お結び型か、人によって個性が出る。
田中鳴舟は、小さなお魚でしょうか。

小さく結んだ方が上品ではあるようです。
私は、この「むすび」が苦手で。
いつまでも定型が決まらず、試行錯誤。

字の(特に漢字の)バランスの取り方のアドバイスは的確。
参考になるところは多々あります。

良い字と悪い字の例が載っていてわかりやすい。
悪い字が極端に下手な字ではなくて。
そこそこ上手い人でもやってしまいそうなミスなのもいい。

ただ。まぁ……思うのは。
字って、とことん好みの問題だな、と。

よく好きな字のお手本を選ぶことが大事と言われますが。
一人の先生のすべての字を好きになるのは不可能。
字によって、こっちの先生が良かったり、あっちが良かったり。

好みドンピシャな字なんてないってこと。

かといって、あれこれ寄せ集めて参考にするのも面倒だし。
全体のバランスが取れなくなりそうで・・・
(いや、取れなくなるに決まってる)

色々面倒くさくて。
いっそ、ペン字講座でも受講しようかと思えて来た。
ま、それこそ完璧に気に入る手本なんて難しいわけだが。
それでも。基本の字形バランスは身に付くだろうし……

(2018.9.30)
硬筆メインの人か毛筆メインの人かで大きく字が違う。
あと、仮名寄りか、漢字寄りか。
クセの出方にそれが端的に表れる。
私の字は毛筆のクセがやはり強いのだけれど。
ペン字もやっていたおかげで中和されてはいる。
でありつつ、ペン字特有のクセも発生し。
ある意味、様々なクセだらけ………
この先生の「ひらがな」は。
私にはとても書きやすく、無理がない。
自分の字形から遠過ぎる字に寄せるより綺麗に書ける。

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  • 『みるみる字が上手くなる本 PHP文庫』 田中鳴舟
  • 2019年04月04日 (木)

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