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『福々うつわの本』稲葉カヨ

怒濤のポジティブ(正直、食傷するかも)。

1ページに一つの小皿。
そして、エッセイというか、メッセージ。

すべては福!という超ポジティブさ。
ポジティブすぎて、ちょっと怖いよ。
ねぇ。無理してません?

自分で自分に言い聞かせてる?
それとも心の底から、こういう気持ちで生きてる?

この本、帰郷した弟が持っていて。
「書いてある言葉がいい」って。

うーん。
自分にエールを送り過ぎじゃなかろうか。
こんなに前向きであろうとするのは不自然ではないのか。

ふと。私は。
悩んでる人がなんだかんだ言って好きだという気がしてくる。

いや。
カヨさんも悩んでいて。
そんな自分を励ますように、こんな風につぶやいてるのかも。

それでもなぁ。陶芸家ならば。
言葉ではなく。自分の作品に語らせたらいいのに。

へたうま風の絵付けは。
いかにも「オモロいもん好き」の弟が好きそう。
私は正直、あまり好きじゃない。

でも。味はあるよね。
なんとなく、へにゃっと力が抜ける。
これが著者の言う「福々」だろうか。

作る人が楽しんでいるというのは伝わってくる。
実物の方が、もしかしたら魅力的かもしれないな。

好き嫌いは別として。
作品に「声」はあると感じられる。

文章の方も。
一気に読むと、ポジティブの胸焼けが起きるけど。
ひとつかふたつ、拾い読むには悪くない。

一ページにひとつの絵皿の写真。
それに短い文章が添えられている。
すっきりした構成には好感が持てます。

一つ、引用してみましょう。

このページの小皿は鏡餅の絵。
お餅は重なった上のが赤、下が白で、紅白のめでたさ。
みかんも葉っぱも大振り。
添えられた文章は以下のとおり。

「もちはもちや 気持ちは自分や」

「餅は餅屋」・・・何事も専門家に頼むのが良いという意見。

自分の気持ちの専門家は自分です。
自分の気持ちは自分次第。人のせいではありません。
笑うも怒るも泣くも楽しむも自分の自由。
いつも世界を創っているのは自分。
自分で自分のご機嫌とろう!
(人のせいにして気分がよければそうしよう♪)

ね。ポジティブでしょう。
でも、「自分の気持ちの専門家は自分」って言葉はいいな。
もっと大きく言えば、「私の専門家は私」かな。

実は自分自身のことが一番分かってないとかも言うけれど。
いや、そうじゃなくて。自分のことは自分がよくわかってなきゃ。

自分で自分のご機嫌取りをするのは大切だと思う。
著者はそれが上手な人なのかもしれません。

私の場合。
時々、どよーんと落ち込むことも。
自分にとっての必要行事だったりするかもしれない。

悩んでる私も、時々は好きなんだ。
いつもポジティブな自分とか、自分とは思えない。

ポジティブ過ぎる人に呆れちゃう自分は私らしくて。
それはそれでいいんだと思う。

・・・あれ?
著者のポジティブが伝染しましたか?

(2018.12.30)
Amazonに在庫なし。
雑貨屋さんとかで扱ってる本みたいです。
本屋さんには置いてないのかも。

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  • 『福々うつわの本』稲葉カヨ
  • 2019年05月23日 (木)

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