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『冬の薔薇』パトリシア・A・マキリップ

なるほど、元ネタがあったんだ!

訳者あとがきを読んで。
ものすごーく納得しました。

なんか。読んでいて。
もぞもぞとするというか。
良い意味でも悪い意味でも薄気味悪い。

ぞわぞわぞわ・・・とする得体の知れない気配。
これって。民間伝承とか民話とか昔話に共通する雰囲気。

私。ダメなんですね、これが。
語り継がれてきた系の物語が異様なほど苦手。
篭っている念のような物を感知してすごく怖い。

土を感じます。
「土着」っていう言葉がもう恐ろしいですね。
先祖代々・・・土地に根ざしているものって。

憧れとかはあるかな。
でもそれよりも畏怖だな。

感覚的なものなので。
この気持ちはどうにも説明しきれません。

得体がしれない。
辻褄が合わない。
ワケが分からない。

別に単純明快なものが好きなことはないけれど。
土の中で蠢いている感じのするものは怖い。

あ。で、この物語はですね。
スコットランドの昔話が下敷きになっているそう。
「若きタム・リン」という英米では広く知られた話。

ものっすごく荒っぽく、あらすじをまとめますと。
妖精に囚われた恋人を取り戻す王女の物語。

パトリシア・A・マキリップは。
そんな単純ではない、複雑なテーマと筋に変えてますが。
元になった物語の得体の知れなさはむしろ強まっています。

一人の人間が頭で考え出したものは持ち得ない魔力?
一番、近い言葉は「呪い」かな。
それは魅力でもあるのですよ、当然。

私はどうも、そういうものにアレルギーがあって。
避けよう、逃げようとする傾向があるのです。

神話も、なので、苦手ですね。
苦手ながらに読んでいたりしますけれど。

本作以外にも。同じ元ネタの作品はあるそうで。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『九年目の魔法』とか。
スーザン・クーパー『妖精の騎士タム・リン』とか。

・・・て。私、読んでたわ。

『九年目の魔法』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
→リンク貼ってますので、過去記事に飛びます。

3年前に読んだらしい(記憶にあまりなかった)。
「惹き込まれつつも、もやもやする。」と書いている。
それは本作も同じ。これは主題に含まれている要素ってことね。

読み比べると面白いかも知れません。
世界観の繊細で玄妙な美しさはこちらが上回るかな。

どちらも、「少女」という生き物が見事に描かれています。

(2018.12.1)
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  • 『冬の薔薇』パトリシア・A・マキリップ
  • 2019年10月15日 (火)

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