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『むだを省く 暮らしのものさし』中川ちえ

2020.05.25 家事   comments 0
朝日新聞出版
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心の余裕を持ち続ける覚悟

ひとり暮らしを始めたときに、部屋に花ひとつ飾れなくなったらひとり暮らしを止めようと思っていました。決して花ではなくても鉢植えでもいいし、それこそ雑草と呼ばれるような野の花でもいいのですが、とにかく経済的にというよりも、心の余裕という面で始めたそれは、私のささやかなルールでした。

ささやかなルールとおっしゃいますが。
守っていくのが簡単、というものではありません。

心の余裕は環境、境遇に恵まれていれば生まれますが。
そうでもない時に、それを保ち続けていけるかどうかは。
個々の心掛けや努力や習慣の力だと思います。

私。
心に余裕がない時の自分は最低だという自覚があって。
本当に。どうよ?それってどうよ?
こんなヤツ、バンバン顔面踏みつけてやりたい!
・・・くらいなクズだと思ってます。

そして私の心の余裕の面積は狭い。
割と、すぐにキャパオーバーするのです。

それはある意味。
自分を甘やかすのが下手ということなのだな、と。
むやみやたらと頑張るからなのだな、と。

そんなことを本書を読んでいて感じました。
あ。ここのところ。

 これはある方から言われたことですが、飲み物や食べ物はその人の体の内側に入っていくものだから、良くも悪くも作った人の気持ちも体にそのまま入り込んでしまうのだと。ストレスを抱えてイライラしながら作ったものは、考えただけでも食べたくありません。食べたとしてもおそらく美味しいと感じることもできないでしょう。

 ストレスでイライラしたり、ぐったりと疲れているのに嫌々作るぐらいなら、私は自分を少し甘やかして好きなお店で食事します。

特別なことが書かれているわけではありません。
でも。だから。読んでいて、ほっと肩の力が抜けます。

「暮らしのものさし」というか。
「自分だけのものさし」は、持ちたいと思い続けている。

価値観というか。
何かを決める時の判断基準を作ろうとしてきたけど。
変なこだわりとか、縛りになっちゃってる感じもしていて。

結局、何をどうしたらいいかわからない。
自分の本当に好きなものも、実はよくわかっていない。

著者はまえがきでこう書いています。

 みんなとお揃いでもなく、誰か人のものでもない自分だけのものさし。ちょっといびつだったとしても、それはきっと暮らしを豊かで、色鮮やかなものにしてくれるように思うのです。

タイトルの「むだを省く」が、だからピンと来ないな。
「暮らしのものさし」だけで良かったのに。

私も「ものさし」があれば。
余分なものを跳ね除けられる、って思ってた節があるけれど。

無駄もいいじゃない。
無駄は人生に絶対必要だよ。

本来「無駄愛好家」だった自分を再確認しました。
ただし、「無駄だらけ」はしんどい。
無駄も程々がいいんですよね。

そういう意味では。
私を含めて現代人は、省くべき無駄は相当あるよね。

愛らしい、微笑ましい「無駄」と取り戻すために。
自分のものさしを持って、自分なりの尺度で。
色々測ってみる(楽しんで)のがいいな。

ものさしを育むには、試行錯誤するしかなくて。
足したり引いたり、曲げたり伸ばしたり。

面白がって、伸び伸びやっていきましょう!

(2019. 11.12 読了)
そうだ。ものさしは「まっすぐ」じゃなくてもいいんだ。
歪んでたり、カーブしてたり、うねうねしてたりも楽しい。
そう気付かせてくれた本でした。


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  • 2020年05月25日 (月)

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